見出し画像

ファイアーエムブレムの話をしようじゃないか

ファーイアーァーエーんブレム!てーごわいーシュミレーーーーション!!
買ぁぁあってくぅぅううるぞぉおぉといーさましくー

と、小学生らしく息巻きながら
ホームセンターでこのカセットを手にした日を昨日の事のように覚えています。

みんなーハートときめいてる?
戦うフリーターこと、あなたの恋のサポーター乱一世です!

ブレムですよ、エブレム!私にとってのエブレムは、
やっぱり暗黒竜と光の剣でございます!

当時ファミコンのソフトを買うのは賭けでした。ドラクエ、マリオ、FFのような安心安定タイトルの続編ならばワクワクしながら始めることが出来ましたが、全くの新タイトルは例え任天堂であろうとも、クソゲーなのでは?という不安を抱きながら電源をオンしなければいけなかったのです。

しかしエブレムはそんな不安を一蹴!!
・キャラクターのグラフィックが交互にウインドウに現れながらの会話!
・ヌルヌルアニメーションが動く戦闘シーン!
・個性的なユニットを使った戦略性の高いゲーム!

完全にエブレムの虜になった私は、興奮しながら第一章を終え、
第二章「ガルダの海賊」へ
いきなり冒頭で仲間が増える。
「ふへぇ…傭兵かぁカッコいいなぁ…」
などと思いながら、新たな仲間である傭兵オグマの戦闘シーンへ
突入した瞬間私は発狂していた

「飛”ん“だっっっおあhごhjptじゃぺろgyjせrpyj」p!!!!」

発狂すると同時に私は、リセットを押しながら電源を切り、
カセットを鷲掴みにし、駆け出していた。
ファミコン戦士である友人のカンノ君の家へ
この素晴らしきゲームのことを伝えるべく

夕日がいつもより輝いていた
その後、何千回とそのゲームのリセットボタンを押す事に
なるとは知る由も無く、私は夢中で走っていた

4年後、私は高校生になっていました。
スーパーファミコンでグラフィックも演出もパワーアップした
ファイアーエブレムが登場です。

その頃にはオグマと言えば、ジャンプするアニメーションではなく
裕木奈江が好きなキャラクターというイメージがすっかり
定着しておりました。
※知らない人はお父さんに訊いてみよう!

そんなスーパーファミコン版ファイアーエブレム発売直後の
2月14日ヴァレンタインデーの前日の事です。

その日、蒸かしたサツマイモを食べながら、
第十五章 「マムクート・プリンセス」をプレイしていると
全く面識の無い他校の女子より電話にて、翌日の放課後
学校近くのコンビニへ来るよう呼び出されたのです。

人生ではじめての出来事に動揺し、その後何度プレイしても
バヌトゥを殺してしまいチキを仲間に出来ず、
芋を加えながら茫然と緑の髪の竜族の幼女を見つめていた
あの日を忘れられません。

そんな訳で、ファイアーエブレムと訊くと私は
カセットを鷲掴みにし発狂しながら見た夕日と
イモ酸っぱい青春の日が蘇るのです。

それではまた次回
あなたのハートにときめきラブ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?