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散歩の効用

休みの楽しみは街をひたすら歩くこと。

時間帯は夕方がいい。少し涼しくなってきて、人通りが少なくなった街を一人で歩くと不思議と落ち着く。

なんてことのない街の風景も街灯に照らされているときれいだなぁと思う。

夜の東京はほんと美しい。

歩き始めると同時にそっとイヤフォンを装着。radikoでアルコ&ピース、爆笑問題のラジオを聴きながら早歩きで歩く。

くだらなくて笑えるトークと、体を動かすことによる微妙な高揚感が最高だ。

歩きはじめは足が重かったりして、スムーズに歩けなかったりする。

それでも歩き続けると、つかえがとれたように身体が軽くなる。歩こうという意識もなくなり、何も考えずともスイスイと歩いていく。

余計なことを考えないでいられる貴重な時間。

身体も心もあるべきものがあるべきところに整えられていく感じ。

平日の荒波の中で、知らずに傷ついた部分が修繕されていく。

とはいえ、歩き過ぎると良くない。とたんに楽しい時間は疲れに変わってしまう。まだラジオは残っているのに、否応なく終わりの時間が近づいてくる。限られた時間を慈しむように味わうしかない。

散歩のあとはたいていカフェに入る。疲れた体を椅子にゆだねて、お茶を飲む。ここまで含めて散歩が完結するのだ。


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