飲み会と思い出と忘れモノ。

記憶力が悪い。

中学生の時からの友達から飲み会に参加していて、思い出話になった。

『おまえ、靴飛ばししてて、〇〇の家のベランダに入れたことあったよな。そんで〇〇のお父さんが出てきてさー』と言われて、愕然ととした。まったく覚えていないのだ。靴を家に入れてしまっで、しかも友達のお父さんにバレるって、結構な危機だ。そんな大事件を忘れるはずがない。

本気で否定を続けたが、その後、たまたま靴を投げ入れられた友達が登場したので、すぐさま確認したところ、笑いながらそんなことあったねと即答されてしまった。

こうなると正直自分が怖い。

自分に都合の悪いことはガンガン忘れていってしまっているのだろうか。

そもそも、昔の思い出話を忘れてしまっていて、そんなことあったっけ?となることが多い。

なんでこうなんだろうかと考えると、いつも過ぎたことを振り返ることなく、先のことばかり見ていたからではないかと思い至った。

先のことを見ているというと、ポジティブでいい感じにも聞こえるけれど、どちらかというと、学生時代は常にそのときを満足に生きることが出来ず、現状の自分を受け入れることなく手を抜いて、先の自分に期待してきた。

つまりそのとき、そのときを認めることができなくて、過去を忘れて、未来にばかり託してきたから、忘れてしまっていることが多いのではないかと思う。

今を慈しんで生きる。それが出来ているかは、リアルタイムではわからない。審判は何年もあとに下されるのだ。

この先、10年後、今の時期を大切な思い出として思い出せるように、今を大切に生きたいと強く思った。


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