好きな言葉を抱いて生きる
おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい
樹木希林さんのこの言葉が好きだ。
とくに面白がるの部分がよい。
どんなことでも楽しんでいこうでは能天気過ぎる。
そのままでは笑えないような厳しい現実をたくさん乗り越えた人だからこそ重みを持つ面白がるという言葉。
繊細な料理を前にしたときに、感覚を研ぎ澄まし、旨味に集中することで食べる喜びを感じるように、ものごとの良い部分がわずかばかりのときでも、目を凝らし、面白がる。
そんな柔らかな強さを持ちたい。
さっきテレビ東京で、やばい奴らは何を食べているのか?をテーマにした番組を見た。
海外の危険な地域に潜入して、ギャングやマフィア、元少年兵など怖い人や貧しい人たちのご飯を取材する番組だ。
その中に出てきたヨーロッパに向かう難民達は国境を越えるための命がけの挑戦をゲームと呼んでいるらしい。
決して国境を越える試みを面白がる余裕はないだろうけど、ゲームというネーミングをとっても、変えられない現実の捉え方を変えて、心を保ち、生き続ける姿勢はなんてたくましいのかと思う。
なんてことない毎日を惰性で流すこともできるけれど、過ぎ去る一日は帰ってこない。
それならば、樹木希林さんの言葉を抱いて、毎日を面白がっていきたいと思う。
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