高田馬場はノスタルジー

洗いっぱなしにしてしまった洗濯物をもう一度洗う。昨日、干していたら友達との集まりに遅れてしまう状況に陥り、後ろ髪を強力に引かれながらもなくなく放置した遺産だ。

洗濯機を回しつつ、陽はまたのぼるを最後までみる。ストーリーは、男たちが目標達成のために困難に立ち向かう系の企業物だけど、西田敏行さんの存在感が印象に残った。

なんというのか、メリハリがすごい。基本的には物腰が柔らかい感じなんだけど、途中、怒りや喜び、焦りといった感情を爆発させるところは、でかい仕事をやりきる信念を持った男ならではの情熱を感じさせるものだった。

昼ごはんは、cakesで見かけたポルトガルの魚料理にする。

この数分前まで知らなかったものを食べられる不思議さが自炊のおもしろさだと思う。

身をほぐしつつ、トマト、ご飯を混ぜて食べる。

シンプルな料理も好きだけど、タコスみたいな感じで、野菜やら、ソースやら、肉、魚が渾然一体となったマリアージュ系の料理もたまらなく好きだ。

食後、精霊の守り人の一話をみはじめる。ここのところ原作の上橋菜穂子さんの獣の奏者で、上橋さんの世界にどっぷりハマっているので、精霊も楽しみだ。

冒頭の女主人公の「お金があるとどこでも同じ生活ができるけど、お金がないとその土地のものでなんとかしないといけない。それも悪くない」的なことを言っていて、まったく思想に同感なので、俄然興味が湧いた。

その後、行き先を決めずに電車に乗り込む。

結局、高田馬場で降りる。

なぜか高田馬場に惹かれてしまう。

早稲田の学生たちをみて、もはや絶対に戻らない青春を目の当たりにして、感傷的な気分に浸るのは嫌いじゃない。むしろ好きだ。

さて夕飯は何にしようかな。

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