化粧品とコロイド|化粧品アウトプット#23
きむっちです。
#21では、化粧品は水性原料、油性原料、界面活性剤、粉体などの様々な成分で構成されていることを伝えてきました。
これらが実際にどのように混ざっているのか、知りたくないですか。
それを知るために、化学の中で出てくる「コロイド」について知っておく必要があります。
この記事では化粧品とコロイドがどのように結びついているのか、解説していきます。
この記事を読むことで、化粧品とコロイドについて詳しく知ることができますよ。
【この記事を読んでいただく前に】
この記事を読んでいただく前に
#21の記事を通じて化粧品がどんなものでできているのか振り返っておくと、さらに読みやすくなりますよ。
コロイドとは
まず、コロイドとはどのようなものか、説明していきますね。
【コロイド】
ある物質が他の物質に混ざるときに、
直径1~100nm程度の大きさの粒子となって溶媒(気体・液体・固体)に均一に分散している状態
もうちょっとわかりやすい言葉に置き換えると、
目に見えない小さい粒子が液体や気体の中にいっぱいある状態のことを指します。
通常1~100nmの粒子の大きさになると、電子顕微鏡で観察する必要があります。
電子顕微鏡がどのようなものか知りたい方は
こちらの記事を参照いただけたら嬉しいです。
化粧品でのコロイドが使われる例
ここからは
化粧品でのコロイドの例を見ていきますね。
その前に、言葉の説明をしていきます。
● 溶質(分散相)
これから主な成分として粉などで混ぜようとしているもの
● 溶媒(分散媒)
溶質を分散させようとしているもの
ここは言葉だけではわかりにくいので、簡単な表にしてみました。
コロイド粒子から外れる場合は?
ここからはコロイド粒子から外れる粒子の場合にどのようになるのか、気になりませんか。
ここでは簡単に説明しますね。
● 分子分散系
…粒子が1nmよりも小さいものが
溶媒に分散しているもの
● 粗大分散系
…粒子が100nmよりも大きいものが
溶媒に分散しているもの
コロイド粒子はチンダル現象を起こす
ここで、
コロイド粒子はチンダル現象を起こすことが特徴です。
【チンダル現象】
分散系に光を通したときに見られる、光の通り道がはっきりとみられる現象
これだけだとちょっとわかりにくいですね。
もう少しかみ砕くと、コロイド粒子が存在している中で光を当てたときにすべてが吸収されずに透過することを指します。
コロイド分散系よりも小さい分子分散系の場合には起こらないんですよ。
最後に
化粧品ではコロイドが大切なものだということを書いてきました。
化粧品でも化学を知りながら使っていくと違う見方につながるかもしれませんよ。
次回のお知らせ
次回は界面活性剤について書いていきます。
ボディソープなどにも界面活性剤が使われているから、化粧品の要とも言えるんですよ。
*ボディーソープは医薬部外品です。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
もっと詳しく知りたい方はこちらの本を参考にしてみてください。
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