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化粧品で大切な安全性確認とは?|化粧品アウトプット#55

きむっちです。

化粧品は身体に使いますよね。
身体に使うからこそ、化粧品の安全性を確認することが大切です。

過去に加水分解小麦が入った石鹸でのアレルギー反応などが起こったくらいです。

医薬部外品としても使われるクリームなどを含めて
不特定多数の消費者に対する安全性を確認し、保証されていることが大切になります。

安全性を確認する評価方法としてどんな試験があるのか知りたくないですか。

この記事では化粧品で大切な安全性の確認試験についてできる限りわかりやすく解説していきます。

この記事を読むことで化粧品の安全性評価について知ることができますよ。

なお、1つ前にあたる第5章の#54(計算科学)についてはややこしくなるので、省きました。

化粧品の安全性確認試験

化粧品の安全性確認試験として
次の9項目があります。

● 皮膚一次刺激性
 皮膚に単回塗布したときに生じる
 浮腫などの評価

● 連続皮膚刺激性
 皮膚に複数回接触させたときの
 刺激性を評価

● 急性毒性
 物質を単回投与(飲み込んだ)ときの
 全身的な毒性の影響を評価

● ヒトパッチ
 被験物質を皮膚に適用し、
 人工的な接触皮膚炎が起こるかどうかの評価

● 眼刺激性
 眼に対する刺激性の評価

● 光感作性
 光があたったときに
 アレルギー皮膚炎が起こるかどうかの評価

● 感作性(かんさせい)
 アレルギー性皮膚炎が起こるかどうかの評価
 (光の作用は関係なし)

● 光毒性
 皮膚に化学物質が接触し、
 そこに紫外線が照射されることによって起こる
 皮膚刺激反応の評価

● 変異原性
 物質が細胞の核や遺伝子に影響を及ぼして
 変異を起こす可能性を評価

化粧品と医薬部外品では基準がまったく異なる

ここで、
化粧品と医薬部外品では評価の基準が全く異なります。

化粧品の場合には、
ネガティブリストとポジティブリストにあたる化学物質を除き、どんな新原料でも使うことができます。

一方で、医薬部外品だと化粧品のようにはいきません。

医薬部外品について詳しく知りたい方は
この記事の下にある書籍からご覧くださいませ。

この記事内で説明した
ポジティブリスト・ネガティブリストについて知りたい方は
こちらの記事を参照下さい。

医薬部外品と化粧品の違いについて知りたい方は
以下の記事からご覧くださいませ。

最後に

医薬部外品・化粧品ではしっかりした安全性評価をされているからこそ、安心してこれらを買っているわけです。

化粧品は肌に使うものだからこそ、安全性について厳しく決められているんですね。

医薬部外品にあたる歯磨き粉などには有効成分が入っていることから、さらに厳しく評価されています。

このような安全性評価があるから、安全性をほとんど気にすることなく使えているんですよ。

次回のお知らせ

次回は化粧品が及ぼす環境問題について解説していきます。

ヒトに対する安全性だけでなく環境問題もしっかり押さえておくことが大切なんですよ。

ーーー

最後までお読みいただきありがとうございます。

文章だけだと少しわかりにくいかもしれません。
書籍の中では図解されているから、さらにわかりやすくなります。

もっと詳しく知りたい方はこちらの本を参考にしてみてください。

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<きむっちの自己紹介の記事はこちら>



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