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【基礎英文法】(25)接続詞-等位接続詞④|接続詞 nor

きむっちです。

英文法について解説しています。

今回は
等位接続詞”nor”の
特徴・使い方について
解説していきます。

等位接続詞について振り返りたい方は
こちらの記事をご覧くださいね。

接続詞norは
接続詞orと混同しやすくなってしまいがち。

なので、
この記事を読む前に
接続詞orの記事で振り返ってから
進めていってくださいね。


接続詞norの使い方

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接続詞norは
関係接続詞とも言われます。

言葉自体は覚えなくても
大丈夫です。

使い方としては
否定文(否定節)に対して
もう1つの否定節を付けたいときに
使うことになります。

最初に
接続詞orのことから書きましたが、
接続詞norと違う意味合いになるんですよ。

ここまで解説した
接続詞 and, but, orでは
それぞれの使い方から説明しましたが、
norではよく使う表現から
解説していきます。

neither A or Bの使い方

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接続詞norは
neitherとの相性がよいんですね。

次の形で使うことが
norを使うことが多いんですよ。

”neither A nor B”
AもBもどちらも・・・ない

接続詞orで出てきた
”either A or B”とよく似ています。

しかし、
”either A or B”とは違う
使い方になります。

”either A or B”で否定文を作るときには
notを前につけて使いましたよね。

”neither A nor B”では
この使い方で否定の意味として
使うことになります。

そのため、
否定文のnotを使わなくても
否定文として成立するんですね。

副詞の”never”などとも
よく似た使い方になります。

ここから
少し話が逸れますが、

副詞の"never"以外にも
頻度を表す副詞では
単語だけで否定の文章を作ることができるんですよ。

以前の
頻度を表す副詞の記事で確認できるので、
こちらの記事で振り返ってみてはいかがでしょうか。

【”neither A nor B"を使った例文】

”neither A nor B”を使った例文は
次のようになりますよ。

I like neither green peppers nor carrots.
「私はピーマンもニンジンも好きじゃない」

接続詞は
動詞をつなぐこともできるので
次のような使い方もできますよ。

I can neither swim well nor run fast.
「私は上手に泳ぐことも速く走ることもできない」

また、
norは2回続けて使うことも
できるんですよ。

I read neither newspapers, nor magazine, nor books.
「私は新聞も、雑誌も、本も読まない」

neither A nor B"
”both A and B”、
”either A or B”と同じように
主語として使うこともできるんですよ。

Neither my dog nor my cat likes fruit.
「私の犬も猫も果物が好きじゃない」

ここで、
”neither A nor B"を主語にするときには
動詞の形は B に合わせる必要があります。

このルールは”either A or B"と
同じなんですね。

次の例文だと
be動詞は1人称単数の”am”になります。

Neither he nor I am happy.
「彼も私も幸せじゃない」

次の例文だと
be動詞は3人称単数の”is”になります。

Neither you nor he is happy.
「あなたも彼も幸せじゃない」

【肯定文では
 ”neither A nor B"は使えない】

ここまででも説明してきましたが、
”neither A nor B"の表現そのもので
否定の意味合いとして成立します。

そのため、
”neither A nor B"は
肯定文で使うことができません。

肯定文で伝えたいときには
either A or B"を使えばいいんですよ。

”either A or B”を使った肯定文では、
次のような英文になります。

You can get either a mechanical pencil or a ballpoint pen.
「シャープペンシルかボールペンのどちらか1本をもらえます」

接続詞norは単独で使える?

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ここまで読んでいただくと
次のように思うかもしれませんね。

「そもそも、
 接続詞norは単独で使うの?」

実は
norは単独で使うことができます。

ここまでの英文法では
あまり説明してこなかったのですが、
倒置をすることで使うことが多いです。

英文法での倒置のひとつとして、
強調したい”nor”を文章の前に
出すことがあるんですね。

接続詞"nor”を強調するために
文頭に出して、主語と動詞を
倒置をさせることがある
んです。

日本語でも主語と述語を倒置させて
「頑張ったんです、私。」と
伝えることもありますよね。

英語の倒置は
このニュアンスに近くなります。

この内容だけだと
わかりにくいので、
例文で説明していきますね。

次の英文では
”nor”が文章の最初に出て
文章の倒置が起こっています。

He does not eat fish. Nor does he eat meat.
「彼は魚を食べない。それに肉も食べない」

会話だと
このような使い方もできます。

この会話でも
倒置が起こっているんですよ。

A:I don't like fish.
B:Nor do I.

A:私、魚が嫌い
B:私も(嫌い)

norを使うときの注意点

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norを使うときの注意点です。

① 動詞を含む文章をつなぐときは
  ”nor”も”or”も使える

例えば
次の英文の場合は
norでもorでも使えます。

動詞でつなぐときには
norでもorでも、どっちも使えるんですよ。

”nor”を使う方が
否定の意味合いを強く出すことができます。

He will not go outside nor even use the smartphone.
He will not go outside or even use the smartphone.

「彼は外に出るのを断ったり、スマートフォンを使うことさえも断ったりします」

② 動詞以外の品詞でつなぐときは
  ”or”しか使えない

動詞以外、
つまり名詞、形容詞や副詞などをつなぐときには
”or”を使ってつなぐ
ことになります。

”nor”を使うことはできないんですよ。

例えば、
次の例文だと副詞を接続詞でつないでいるから、
接続詞”nor”を使うことはできません。

接続詞”or”でつなぐことになります。

He can't swim well or fast.
「彼は上手に泳ぐことも速く泳ぐこともできません」

名詞をつなぐ場合も同じように、
接続詞”or”でつなぐことになるんですよ。

He don't usually eat pizza or pasta.
「彼はピザもパスタも食べません」

まとめ

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接続詞”nor”は
使い方がややこしくて
思ったように使いにくいものです。

なので、
さしあたりとしては
neither A nor B"だけを
覚えておけば問題ないかと思います。

”neither A nor B”
AもBもどちらも・・・ない

norを使う英語に出会ったときに
この記事を通じて振り返ってみるのも
いいかもしれません。

次回のお知らせ

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次回は
接続詞”so”について
解説していきます。

”so”は
副詞として使うことが多いですが、
接続詞でも使うことも多い単語なんですね。

できる限り丁寧に解説していきますので、
次回まで楽しみにしていてください(^▽^)/

See you again!

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