ありがとうの声が聞こえる範囲で届く範囲で仕事したい。

今日は遠方までSNSマーケ用の撮影のお仕事。片道2時間ほどで電車の中では読書しているけれど、どうにもこうにも内容が頭に入らない。

パタンと本を閉じて、うーむ、などと唸りながら、その原因を考えていた。

そうか。ボクはワクワクしているのだな、とフト気がついた。

ムフフ化人間になれるか?

うまくいく仕事。うまくいかない仕事。ナニが結果を左右するのだろうか。

これはお互いの温度感に他ならないと思っている。
クライアントと下請け業者ではなく、お互いをパートナーとして信頼できているか。
同じ立ち位置でゴールをイメージできているか。

クライアントがこちらにお仕事を発注し、あとは待つべし!という案件は、どうにもこうにもうまくいかない。

逆に案件進行中も「ねぇねぇ、こんなんどう?面白くない?」「この前の提案、お客さんスゲェ喜んでくれたよ!」などと、チョッカイを出してくると、こちらも単純だから、簡単に興奮する。

もっと喜んでくれることをやろう!
ここの切り口を変えればもっと面白くなる。

ランニングをしてる時も、風呂に入ってる時も、浅い眠りの時も、ずっとその案件がグルグル頭をよぎり、ムフフ化人間になってしまう。

ボクだけではない。ムフフ化人間になっているのは、きっと今ごろクライアントもムフフ化人間になっているのだろう。
確信はないけど、長い付き合いだから、なんとなくわかるんだ。
こういった案件は、必ず成果がついてくる。費用対効果なんてドライな言葉ではない。そこにはお互いの愛が詰まっている。

ありがとうの声は聞こえているか?

そうだ。愛なんだ。某アイドルの歌じゃないけど、きっと愛なんだ。
根源はとてもシンプルなんだ。そこに経験値の引き出しを開けてみたり、テクニカルな枝葉をつけて形にしていく。

クライアントの元へ向かう車窓を眺めながら、もう一つ気づいたことがある。

「ありがとう」だ。このクライアントは「ありがとう」をよく届けてくれる。
お客さんの反応や社内での評価など、逐一報告してくれて「ありがとう」を届けてくれる。

ボクもよく「ありがとう」を届ける。新しく提案とともに。「ありがとう」がどんどん良循環をしていく。

撮影が終わると、よく今後のビジョンを肴に酒を飲む。するとワクワクが加速し、新たな「ありがとう」に向けて走りだす。

ボクはこれからも、「ありがとう」の声が届く範囲で、「ありがとう」の声が聞こえる範囲を大切に仕事をしていきたい。

さて。今日の撮影はどんなワクワクが待っているだろう。撮影後の酒はどんな「ありがとう」が待っているだろう。

こうしてボクは横須賀線の中で一人ムフフ化人間となっているのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?