履歴書やESの記入について
履歴書やエントリーシート(以下、ES)の作成では、気を付けるべきポイントがあります。
記入する内容についての解説は別に取り上げることとし、今回は記入上の留意点(間違えやすいところ)や書き方を取り上げます。
会社名や氏名などを間違えずに書く
会社を作る(設立登記する)際に、その会社の名称を商号として登記します。この商号が、正式な会社名です。
会社によっては消費者向けに、覚えやすいブランド名を使う場合もあります。家電メーカーのパナソニック株式会社は、ブランド名としてPanasonicを用いています。
就職活動で志望する会社名を書く場合、この商号(以下、会社名)を書きます。また会社名だけでなく氏名も間違えると失礼なので、間違えないように書きます。
間違えずに書くための留意事項を取り上げます。
前株と後株かを確認する
会社名には、株式会社、合名会社、合資会社、合同会社の該当する種類を入れることになっています。
例えば、株式会社が前に付いている会社名(株式会社~)と、後についている会社名(~株式会社)がありますので確認します。昔から前者の表記を前株、後者の表記を後株とよんで区別しています。
大文字と小文字に注意
例えばカメラやプリンタなどのメーカーであるキヤノン株式会社は、ヤを大文字で書きます。「キャノン株式会社」では間違いです。
消費者が間違えるのはともかく、その会社を志望する人が間違えてはいけません。
長音記号や中黒/中点の有無
例えば会社名に入っている単語が「コンピューター」と「コンピュータ」のどちらかといったように、長音記号の有無、また中点(記号の・)の有無も確認しましょう。
アルファベット表記かカタカナ表記か
昔は会社名には、漢字、ひらがな、カタカナの日本文字しか使うことができませんでした。しかもカタカナの小文字である「ャュョァィゥェォ」は使用できず、大文字の「ヤユヨアイウエオ」に置き換えていました。
2002年以降はそれらに加えて、アラビア数字(0~9)、アルファベット(A~Z、a~z)、記号(&’,-.・)を使った会社名も登記できます。
字種が増えるほど、書き間違いも生じやすくなります。
異体字を区別する
例えば人名で、山「﨑」と山「崎」があります。また「斉」藤と「齋」藤と「齊」藤と「斎」藤の違いがあります。文字化けするとか入力エラーになる場合を除いて、できるだけその通りに入力します。
出身高校名と学科名
通称や略称で覚えている人は、正式名称が意外とわからない(覚えていない)場合があります。
私立高校を卒業している場合、正式には「学園名+学校名+学科・コース名」を並べて書きます。ただし、記入する欄が短ければ、「学校名+学科・コース名」と学園名を省略することもできます。
公立高校は「××県立××高校××科」や「××市立××高校××科」の形式になります。
印刷物やWebサイトにある社名をそのまま書けばよい
上記のミスを防ぐ有効な方法は、会社のパンフレットや採用担当者からもらった名刺にある会社名や氏名を、一字一句そのまま写すように書くことです。
またメールで入力する場合は、会社から送られてきたメールやその会社のWebサイトにある会社名や氏名を、コピーして入力すれば間違いを避けられます。
高校名や高校での学科名も、出身高校のWebサイトで確認して、正式名称を書けばよいです。
手書きするときの留意事項
次は、履歴書やESに手書きするときの留意事項を取り上げます。
下書きを写す形式で書くとよい
手書きの場合、間違て書いて書き直しになると履歴書の用紙を無駄に消費してしまうことになります。
このリスクを避けるには、あらかじめ下書きを作成しておき、それを書き写す形式で書くことです。
下書きは、パソコンでワープロ文書として作成する、あるいは鉛筆で予備の履歴書用紙に書く、のどちらでもよいです。
字は下手でも丁寧に書けばよい
字を書くのが下手(へた)だと、苦手意識を持つ人もいます。気にすることはありません。
ゆっくりと丁寧に書けば、書いた文字の印象はかなり良くなります。
ゲルインクのボールペンで書くのが最良
私が学生時代の就職活動では、履歴書は万年筆かボールペンで書いていました。万年筆で書いた方が印象が良いことと、使い捨ての万年筆が数百円で売っていることもあり、同級生も万年筆で書いていました。
今は万年筆をあまり見かけなくなり、ボールペンが主流です。
ボールペンの中でも個人的に印象がよいのは、ゲルインクのボールペンです。色合いがしっとりとしています。価格も一般のボールペンと大差ないので、ゲルインクのボールペンをお勧めします。
線の太さは0.7mmが太すぎず、細すぎずで良いでしょう。
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