令和５年３月１５日に行った予算特別委員会での質疑原稿です。まず、今年６月１７日（土）、１８日（日）に実施される「東北絆まつり」について質問しました。
なお、あくまでこれは私が作成した原稿であって、正式な議事録ではありません。

①東北絆祭りについて
（質疑）
　本市にとって、観光振興は大変重要な施策と考えております。市内の事業所単位で集計した、産業分類別の従業員数を見ますと、宿泊業・飲食業における従業員数は１０２２１人と、集計された全従業員数の約１０％となっていることから、観光振興は、関連する産業における仕事づくりという点でも、大きな役割を担っています。
　さて、東北６県の祭りが集結する「東北絆まつり」が今年６月に青森市で行われることとなっています。
　この祭りの規模は、２０１６年６月に実施された、「東北六魂祭２０１６青森」と同規模を予定しているとのことです。東北六魂祭には、２日間で２７万人の来場者がありました。これは本市の人口を上回る来場者数であり、非常に大きなイベントと思います。そこで質問致します。本定例会に、「東北絆祭り」の市の負担金については提案されておりますが、東北絆祭り２０２３青森の全体事業費と、その内訳をお示しください。

(「全体事業費約３億７,０００万円、うち市の負担金２億2,625.5万円であり、本定例会に提案している。市の負担金以外は、企業協賛金や有料観覧席の収入等で賄う」と答弁あり)

（再質疑１）
これまでの開催市における全体事業費をお示しください。

（「青森市と同様の方式で開催した箇所は、3.6億円～3.7億円」と答弁あり）

（再質疑２）
かなり大きな規模の予算ですので、予算を精査すると同時に、この祭りがどのくらい、地域の経済に貢献しているか、という観点も、非常に重要であると考えます。これまで他都市で開催された東北絆祭りの経済波及効果をお示しください。

（「仙台市44.7億円、盛岡市28.6億円、福島市41.8億円」などと答弁あり）

（再質疑３）
　「東北六魂祭２０１６青森」では、経済波及効果は約２９億円ということでした。東北絆祭りでも、同程度の経済波及効果が見込めるものと考えられます。
　経済波及効果を増やすためには、まず来場者を増やすことです。そして、来場者数を増やすためには、スムーズに会場へアクセスできることが必要と考えます。そこで質問致します。東北六魂祭では、シャトルバスを運行したが、今回の東北絆祭りでも運行するのでしょうか。

（「東北六魂祭ではシャトルバスを大人１０００円、子ども５００円で無料駐車場⇄会場を運行したが、１便あたり利用者が９人と低調。絆祭りでのシャトルバス運行はバス事業者と今後協議。会場へのアクセスについては、交通マップを作成して、ホームページや広報あおもりでお知らせする。公共交通機関の利用呼びかけも」などと答弁あり）

（再質疑４）
　大人１０００円、子ども５００円は高いと感じます。シャトルバスの目的は、自家用車の会場周辺への乗り入れを減らして交通渋滞などが発生しないようにすることです。となると、会場周辺の有料駐車場を２、３時間利用した場合と比べてシャトルバス利用が安価な価格設定とする必要があると考えます。スムーズな会場へのアクセスが為されるように、工夫していただくようお願い致します。
　今回、東北絆祭りでは、国道でのパレードが行われます。パレード中は交通規制が実施されることになると思います。そこで質問致します。会場へのアクセスにはバスなど公共交通機関の利用を呼びかけるということでしたが、パレードの交通規制中のバスの運行方針をお知らせください。

（「ねぶた祭りの時と同様に、パレードコースを迂回して運行する」などと答弁あり。）

（要望）
　青森ねぶた祭りの経済効果についての弘前大学の研究によると、 祭りによって直接発生している需要に対して、その需要額の３割以上が域外に流出していると指摘されておりました。
　地域における経済効果を増していくためには、観光客一人当たりの消費額を増やすことはもちろん、消費するモノやサービスの自給率を上げることが良い方法と考えられております。宿泊客の割合を増やすことや、周辺の飲食店など地元店舗の利用を促進していくこと、食材に地元産品を利用することなどが有効と言われています。
　今回の祭りでは、最大のイベントであるパレードが、土曜日の夕方から夜にかけてと、日曜日の昼間に、実施されます。このことは、宿泊客を増やすことにつながる良い計画と考えています。
　今後、この祭りと連携した各種イベントも計画されているとのことです。周辺でのイベントを含めて来場者が周遊するようにして、地域への経済波及を大きくすることを目標に、東北絆祭り２０２３青森を開催していただきたいと思います。