手のひらの精巧:Macro-NIKKOR 12cm
え、ニコンのマクロはMicro NIKKORでしょ?
カメラ用レンズはその通りなのですが、このMacro-NIKKORはカメラ用ではなくニコンのマクロ撮影装置用のものです。20年以上前、その装置を廃棄する時にレンズだけ譲り受けました。
マウントはライカスクリュー(L39)で、ピント調節機構はありません。フランジバックが長くとれてイメージサークルが大きいので、ベローズをつければいろいろなカメラで使うことができます。
明るさはF6.3。「そんな暗いレンズ使えねぇ」と思って20年間放っておいたこのレンズを、使ってみようと思い立ちました。マウントアダプターを購入し、押し入れからベローズを探し出し、準備完了。
マクロ撮影のためのレンズでありながら、無限遠を写すことも可能です。また、レンズ自体がとてもコンパクトなので、ベローズをつけて手持ちしてもそれほど苦ではありません。
もちろん写りはとてもシャープです(マクロ域がシャープでないマクロレンズなんて見たことがありません)。ベローズを延長してもっと倍率を上げれば、さらに本領を発揮するのかもしれません。
でも、このレンズは性能を云々するものではなく、その存在を愛でるものだと思います。コンパクトでありながら重厚かつ精巧な造り、滑らかな動き、こんなにも隙のないレンズはなかなかありません。
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ベローズを探している時に、(行方不明になっていた)別のマクロレンズを見つけました。これを使うためにはカメラを調達することろからはじめないと。
「科学」と「写真」を中心にいろんなことを考えています。