台風のフィードバックのはなし

この週末3日間、引きこもり生活をして、無事出社をしてきました。出社しただけ偉いな。昨日のわたしはどこか振り切っていて、上手にちゃっかりしていた。良く言えばかわいげがある。一人でいる方が楽だけどあえて話しかけたり。資料を無理矢理作らずに間に合いませんでしたと言ってやり過ごしたり。他人の話題に割り込んで食べたいものを食べたいと宣言したり。飲み会で好きな上司の隣を巧妙な手口でキープしたり。
今までそういう行動は許せないタイプだったので、自分でやっていて思うところがある。今はまだ。でもまぁ好きに生きるのがいいと思うので。許していこう。
とりあえずは週末の振り返りを。

引きこもりはせざるを得なかったというよりは、そう決めていた。12日はさすがに予断を許さない状態だったけれど、13日の夜には外に出られる状態になってましたね。それ以降は無理して出ることもなかったのと、移動先がどうなっているか情報収集しきれなかったので結局家にいた。
結局、電気も水道もガスも止まらなかったし、致命的なことは起こらなかった。後半は普通のお休みになっただけ。運が良かったと思う。標高的にはかなり危ない地域ではあった。どこかの誰かの判断で助かったのかもしれない。調べていないからわからないけど。どこかの誰か、ありがとうございます。

事前の備えでは、養生テープと電池と水とポテチが買えなかった。
養生テープは結果から言えばなくてもなんともなかったのでまぁよかった。養生テープ貼ったのに窓割れたという報告があるのかないのかを知りたい。次に貼るかどうかの参考にするために。割れるときは割れるのか、少なくとも割れてないのか、それが問題だ。
電池は会社の人がくれた。古いから液漏れするかもと言われて一度断ったけど、後からこれが生死を分けたら後悔すると思ったので一応もらっておいた。結果、この電池がわたしの生死を分けることはなかった。どこでどう運命が変わるかはわからないけど。
水はもともと買ってあった。2L×3本。直前で買い足そうかと思ったが、売り切れで買い足せなかった。だろうな。結局は断水することもなかったし、1本も開けることはなかった。けど、こういう時の備えが3本で足りるのか、それもわからなかった。足りなさそうだとなんとなく思った。
スーパーのポテチの棚がほとんど空になっていたことに、今回の台風で最も絶望した。わたしが引きこもりを健全な精神で乗り切るために、食べたいものを食べられないことが最も危険な要素だった。家には1袋だけ備蓄があった。それで3日間の前半を凌げたことは、とても大きかった。
備えに関して、食料と飲料水は十分にあった。その上で、私が直前に買えたものはお徳用のポッキーと、チーズケーキ。この2つだけだった。チーズケーキはあんまり美味しくなかったけれどそこそこの時間は潰せたし、美味しい紅茶を楽しむための役割は十分果たした。
今回1番の働きをしたのはポッキーかもしれない。わたしのちょっとしたストレスを軽減するのに、ポッキー1袋はちょうどぴったりの量だった。

台風の最中やったことといえば、停電に備えて、電力の要りそうな娯楽から始めた。テレビの録画を観てから、スマホの動画を観て、漫画と本は最後までとっておいた。最後までとったまま。アマゾンプライムビデオは時間と電力と通信量のある限り、いつまでも見続けられる。アマゾンプライムの素晴らしさを知る。観たかったアニメを3シーズン分全部見た。おすすめの回をメモしながら観た。1期は9話と21話。2期以降はヤンキーとか次期主将とかヘタレとかツンデレとかなにかと覚醒する回が全部好きでした。好みのキャラクターの共通点からすると、わたしは考えている人が好きだなぁ。基本的にセッターが好きです。そのアニメです。

台風が収まってからも引きこもり生活は続いたけれど、その間スーパーに2回行って、オーブンを3回回した。お弁当用のおかずを作りためたし、お菓子をオーブン回した分だけつくった。電力が不安で台風中はできなかったけど。その分モチベーションが高まった。紅茶をいっぱい飲んだ。お湯いっぱい沸かした。紅茶飲む以外にもやしを湯通ししたりもしたし。ケトルと1番仲良くした日々でした。

かわいい部屋着も着たし、片付けも少しだけ捗った。冷蔵庫の調味料棚を掃除できたのはでかい。大きな一歩。布団も干した。

今回の全体的な評価に関しては、心は守り抜いたというところ。賞賛に値すると思います。
今回の教訓をもとに次回の災害に備えたい。アロマキャンドル切れてたし買おう。手回し充電器も。

災害は避けるしかないと思った。海外逃亡したいですね。実家に帰ることも考えたけど、家を置いていけないと思ったから、家にいることを選んだ。逃げたいなら、大事なものはあまり多く持たない方がいいのかも。少なくとも物理的なものは。
わたしは、この城をもっと快適にしなければならないと思った。家にいることをここまで愛せるのなら、それだけの価値があると思った。

わたしは、自由のために死ねると思った。生きたくない生き方をするくらいなら死んだ方がマシだと思った。わたしはって話です。生きていいです。生きるためになんでもする方がいいかもしれないよ本当は。わたしだってこれで自由のために死にかけた時に助けを求めないかって言われたら自信はない。
悔いのない生き方をしたい。

被災された方、いまも普段の生活に戻れていない方には、どうか強く生きてほしいと思う。読んでないと思うけど。
こういうときに自分の使命を全うするすべての人に感謝と敬意の念を送りたい。人の命を救う人も、人の心を救う人も。同じように人を救っている。ありがとうございます。
わたしも誰かを救えるといいです。救われすぎているので。思い出したようにお返しのフェーズ。がんばろ。


おしまい


平和が1番。

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