本を買うのが好きなはなし

本を買うのが好きです。

本は読むよりも買う方が好きです。

本屋は最高の場所。いつ行っても面白そうな本が並んでる。
大きめの本屋さんが好き。蔦屋家電のおすすめの棚が好き。カテゴリごとに分かれてるのも好き。本を買うことを楽しむ人のための配置だと思う。
滅多に行かないけど青山ブックセンターもちょっと変わったものがたくさん置いてあるし、八重洲ブックセンターも大きいから好きです。どこの本屋もだいたい好き。スーパーの雑誌コーナーも絶対に買わないのにちらっと見ちゃう。本屋さんは隅々まで見れたな、面白いものは全部チェックしたな、と思えることはまずないので、すぐにまた行きたい。

人のおすすめに乗っかるのが好きです。自分で選ぶことは、自分の価値基準なので、好きなものとか似たようなものになりがちだと思う。毎日のように同じものを食べるのが苦じゃなかったりもするので、尚更そう。そういう性格は、幸せでいることは向いているけれど、幸せを探すのには向いてない。自分じゃ選ばないものを知りたい。
好きな食べ物は美味しいけど、好きじゃなくても美味しいものは美味しいから、そういうものを食べたい。だから好みなんか言わなくてもこの人に任せておけば美味しいもの食べられるなって人はすごく好き。ありがとう。

本も自分で選ばないような出会いこそ素晴らしい。欲しい本があって本屋さんに行くこともあるけどそんなのはきっかけで、むしろ目当ての本を見つけた後に散策するのがメインイベント。
面白そうな本を探している時間がいちばん楽しいし、買っちゃお!と思い切る瞬間がいちばん嬉しい。読まなくても一度ピークがその辺りにあるので、わりと満足してしまうことがある。読みたくもないのに買っているわけではないけど、だいたい3冊買ってやっと1冊読むくらいのペースになってしまっている。本を読む時間をちゃんとつくりたい気持ちに、すぐにでも読みたい気持ちが勝てないことが多い。もちろん普通に本が好きで読んでよかった、というピークがそこに来ることもあるので、本を読むことも本当は大好き。

わたしはSFがわりと好きで、SFの中でも限りなくリアルな世界で少しだけ世の中の仕組みが違うとか、そういう絶妙なのが好きです。特に認知とか脳関連のネタはたまらなく好き。
最近では三秋縋の君の話という本がすごく好きでした。表紙もきれいで。
ぜひおすすめが知りたいな。教えてください。

表紙のデザインと本の内容は実際、一致してないことがあるからいい。
表紙をみて綺麗だと思って立ち読みして、予想してたよりリアルな内容がグサグサきてきついと思いながらも止まらなくなって結局買った本も気に入ってる。オムニバスで、いまのとこ梅酒の話が好き。読み終わってないけど。
本の名前が、思い出せない。カバーかけちゃったからなぁ。タイトル、一度もちゃんと読まずに買っちゃったかもしれない。本の内容からタイトルを検索するのは至難の業ですね。やってみてわかった。
検索ワード謎すぎて「梅酒 旅館 自殺」とかで検索してしまった。性格現れてる。1番印象に残ったアイテムと起こった場所とそもそもの理由。理由が入ってるところがわたしらしいと思う。
話は戻るけど結果表紙に惹かれて最終的に内容も好きになれたってことは、わたしの好みとして一致してたってことかもしれない。
違うなと思うとわりとすぐに立ち読みやめることが多いけど、この本は引き込まれちゃったな。
こんな話してたら本屋さん行きたい。読みたい本がまだ家にあるのにね。

本は読むものだから、買うことにハマるのも違うかなと思ったりはする。少しだけ。
本を買うことと読むことの重みは本当なら一緒の方がいい。
あと特に困るのは料理。食べるよりも作る方が好きで、料理をするよりも特売の肉を買ってきて冷凍する方が好き。だからいつも冷凍室には肉と、作りおきが詰まってる。
バレンタインは大量生産を楽しんで人に押し付けられるので血が騒ぐ。お菓子作りたいな。
よくよく考えたらやりたいこと多すぎない?

変に真面目に生きるのをやめたいと思っている。ちょっとだけ不良になりたい。
不良っていうのは、変な柄の服を着たり、変な色の爪にしたり、名前のない創作料理をつくったり、なんでもない日に1人でお祭りをしたり、普通じゃない楽しみ方をすることかなと思ってる。物事の楽しみ方を自由にしていきたい。
本来CDは聴くためにある。だけど本来の目的なんていうのは供給側が決めたもので、消費する側は自由に消費することができる(節度を持った自由に限る)。
人に迷惑をかけないレベルでは何をやってもいい。変な色のマニキュアを塗って出かけても、誰も困らない。特に、楽しみ方とかそういう気持ちの部分にはなんの障壁もない。なんかこれってどうなのっていうのは自分だけ。邪道なんて言葉、もはや今の時代じゃ流行らないね。
CDを買うことに比べて、ダウンロードは本来の目的に忠実で余白がない。それはそれで好き。
紙の本はインテリアにもなる。読まないのに装丁のかっこいい本を飾っとくのがダサいんだとしたら、わたしの一貫性のないバラバラな積ん読は逆にかっこいいかもしれない。不良だから。
高校生の頃は、けだるい感じの美人の友達が羨ましかった。けだるさってなんだろうね。どうやったら出るんだろうね。生き方の自由さがにじみ出ているのかね。楽しそうに生きてるねって言われたい。すでに言われてるけど、もっと言われたい。

今のマイブームは水族館で本を読むことです。水族館は魚を観るところです!と怒られるかもしれないけど、不良の遊び。
ベンチ占領しないように一応混み具合には気をつけながら、ライトが明るめの場所を見つけてする読書は楽しい。平日の夜はレジャースポットとは思えないくらい空いているし、癒しの音楽と少ないお客様の会話とペンギンの鳴き声が本を読むにはちょうど良い。
夏休みは混むから行ってないけど、そろそろ読書をしに水族館に行きたい。近くに美味しいコーヒースタンドもあるしね、また行かなきゃ。

久しぶりに会う人とは浮いた話がないねという話で盛り上がりがちだけど、それとは別で1人の時間を楽しめると、浮いたり沈んだりしていた時よりも幸せに暮らせる。わたしの周りの浮いても沈んでもない人達は大抵幸せそうだ。
好きな人のいない生活はハリがないけどね。
いつでも好きな人に会う可能性があったら、いつでも綺麗でいられるのにね(当社比)。
傲慢すぎるか。いつでも綺麗でいたいと思えるのにね。
綺麗でいたいと思えるだけでちょっとなれそう。
思お。

おしまい

大きな虹を見た。
好きな人を見るのと同じくらい、好きな人と同じものを見るっていいですね。

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