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【育児日記#165d】転倒

5月22日、今後の論文執筆に向けて情報収集をしに国会図書館へ向かった。

都内に入ったタイミングで電話が鳴った。どこか乗り換えのタイミングでもと思ったがイヤホンをしていたのでひとまず電話に出てみた。すると、赤ちゃんがソファから落ちたよ、と。

え?

ソファに座らせていて、一瞬おしりふきかなんかを取りに行った隙に落ちてしまったのだと言う。落ちた瞬間を見ておらず気づいたら音がして、見たら床に座って泣きはじめたと。

目を離した時間が3秒だと主張してくるその神経に腹が立った。数秒でも目を離して高さのあるところに座らせるなんてあり得ない。

電話をしながら状態を確認しているらしく、おでこにたんこぶができていると知らせてきた。頭を打っている。

すぐに病院に行ってほしい、日曜日だけど休日夜間の窓口に連絡したら空いてるところを教えてくれる、患部は冷やしてくれと伝えた。一人で病院つれていけそう?と聞いたら大丈夫だと言う。

いや、まず状態確認、それから応急処置、病院。一通り落ち着いてから私に連絡してきなさいよ。夫的には落ちてすぐ泣き、そのあと泣き止んだからひとまず報告しようと電話してきた感覚らしいけど、ひとまず意識はあるにしろ、自分が落ちたと思って赤ちゃんがどうしてほしいか考えろとまた腹が立った。

電話を切り、家に戻ることを決め、電話窓口や転倒した場合の処置についてLINEで共有する。頑張っても家までは30分以上かかる。それでも夫の低い危機意識に任せてはいけないと思った。

小児科はないしCTも取れない、専門的なことは診られないとお断りを入れながらも見てくれる大病院が見つかったらしい。ただ、たくさん予防線を張ってくるのが気になった。

かかったことはないが、同じ市内に日曜日でも診療している小児科を見つけたのでまずはそこに駆け込んだ。しかし、内科しか診られない、頭を打ったなら脳神経専門のところの方がと言われる。

結局最初に診てくれるといった大病院へ、そこも脳神経の先生はお休みだけれども向かうことになった。着いてもすぐ診てもらえず
待つ。行きしなに作ったミルクを試しに飲ませてみせ、それでも吐かないかを確認。ようやく診察室にとおしてもらえた。

結局診察してもらったのは転倒してから2時間経過後、触診とかはなくほぼ問診だけだった。紹介状がないからということでお会計5500円。これは初診料などは医療費無償化された上での自腹の金額である。

赤ちゃんが無事であればなんでもいい。ただ、ろくな検査もなく、たぶん大丈夫だよという言葉を聞くためだけに高いお賽銭を払った気分だった。

泣いて意識があること、繰り返し吐いたり焦点があわないなどの通常時とはちがう反応がないことからたぶん問題ないが、稀にじわじわと内出血したりすることがある。今日明日は安静にとのこと。

夫を怒ればいいのか、過ぎたことをとやかく言いすぎない方がいいのか、わからない。
私だって応急処置のプロじゃない。
ただ、今後同じようなことが起きた場合はこうしてほしいということを伝えた。

5月25日現在、赤ちゃんは元気だ。


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