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「娘の睡眠を妨害するものは即、敵とみなせ!」

ぐがぁぁぁぁ
ぐがぁぁぁぁ
ぐぶっ

夫のいびきは集中力をそぐ。確実に。夫婦二人のときはまだ許せたのに、娘が生まれてから、「娘の睡眠を妨害するものは即、敵とみなせ!」と脳から指令がでるので、玄関のガチャッ、洗濯機のガタッ、ドアのキー、そして夫のぐがぁは私の身体中の細胞が「射撃!開始!イケーーー!」となるのである。

リビングで横になってそのまま寝ることが夫の唯一のくつろぎタイムなのはわかっているし、「男はねぇ、そんなもんだからねぇ、うちの旦那も」と叔母さんにいわれたけど、どうにもガマンならん。

イライラしたくないのにしてしまう。これはもうどうしようもない。だけど、今日は洗濯担当の仕事も忘れてイビキをかく夫に「ふとんは?」の優しい言葉をかけ、言いかたは優しくなかったけど、代わりに洗濯をし、深夜2時になっても起こさずリビングでこれを書きながら待っている私。

さて。援護射撃はどうしたものか。私よ、いったいどうしてしまったの。それはね……ふっふっふ。夫にヒミツの遊びをしたから。世間から叩かれるようなことではない。ただ、女友達と遊んだだけ。

仕事のカタがついたからと11時前にいきなりメッセージをし、彼女の家の隣にあるスーパーでごはんを買い、散々しゃべって、精神をフルパワーにして、タクシーに乗り温泉につかり、ビールをかっ喰らい、寿司を食べ帰ってきた。それだけのこと。

それだけかどうかは、人それぞれの感性だからね。ちょっと前のマジメな私なら、「お母さんのくせに! 旦那にナイショでこんなにお金を使うなんて! 身のほどを知れ!」と言われるのがわかっているから(誰に?)、そもそもこんなことしなかったけど、

彼女に連絡すれば、ぜったいにいいことが待ってる、楽しいってわかってるから。そしてそうなったし。夫にヒミツで遊んだことよりも、もしかしたら、会えばぜったいにいいことがある友達がいる、そんな今だから、今日は夫に優しくできたのかもしれない。

それならきっとこれから先もずっと優しくできる。彼女がいる限り。ニヤケてたら、洗濯機のピーピーピーにも過敏に反応しなくなったよ。さて。干して寝るか。ありがとう。おやすみ。

ありがとうございます! ひきつづき、情熱をもって執筆がんばりますね!