見出し画像

【強烈な油臭を嗅いで浸かってみれば そこは湯の街 越後の街】自炊施設完備!看板猫もいる新潟県松之山温泉の素泊まりの宿「みよしや」宿泊記【おひとり様女子旅記録】

日本三大薬湯に数えられる松之山温泉。

油と海水を混ぜたような香り立つ濃厚源泉は
唯一無二の存在だとか。

お盆明け台風過ぎの木曜日、
早朝4時過ぎに家を出ました。
今回も在来線のみの旅です。

水上駅のここから見る風景が好き。

自宅→東京→高崎→水上→越後湯沢→まつだい。
所要時間7時間30分。


Suicaで入ってきちゃうから
乗り越し精算でいつもドキドキする


水上駅。

いずれも乗り換え時間がめちゃくちゃタイトで
越後湯沢駅でも最後の乗り換え電車に
飛び乗ります。

越後湯沢駅からほくほく線。
ああ、精算どうするの…?


一面のご飯、じゃなくて
白米になる予定の稲穂。

降車駅のまつだいで車掌さんに
ほくほく線分の精算を現金払いしました。
600円。
明日、またどこかで新潟までの精算しなきゃです。


まつだい駅。

まつだい駅からは乗り合いバス。

松之山温泉街入り口までは25分ほど、530円です。

到着!

来ました♪

バスを降りてキョロキョロ。
良い感じに秘湯感ムンムンです。

バス停に鷹の湯さん情報が。
行ってみよう♨️


温泉街は道1本。散策開始。


一般的な温泉が
数十年前の雨水が地熱により熟成されるのに対して
松之山温泉は 一千万年以上前の太古の海水とのこと!


足湯発見。
手を浸しただけでしたが
その芳しい油臭に
ときめきが止まりません…。

お土産屋さんでおやつを買ったりしながら
共同湯「鷹の湯」さんの門をくぐります。


500円。


わくわく。

浴室に入った瞬間に強い油臭が鼻を突きます。
んー良い匂い!

身体を流して早速内湯に。

熱い!

油断してました。

泉温は85.5℃と殆ど熱湯。
それを源泉から引いて漸く75℃。

それでも肩まで浸かると
内側から早々にガツンと効き始め、
やがて汗が吹き出します。

露天風呂もあります。
こちらは少しぬるめ。


短時間で汗が止まらない、でもサッパリするお湯。


おやつの「しんこもち」
と、サービスでいただいたお煎餅を
食べたりしてた。

出たり入ったり
ゲリラ豪雨をやり過ごしたり
おやつを食べたりしていたら
良い時間になったので
本日のお宿「素泊まりの宿 みよしや」さんにチェックインです。


お宿外観。



松之山温泉は高級志向の旅館が多い印象で
実は私も今回、旅行サイトで
2食送迎付きのお宿を予約したのですが

こちらのヨシタカさんの記事を読んで
いてもたってもいられなくなり、笑

キャンセルして
みよしやさんに電話で予約を入れ直しました。

もっとボロい…いや、鄙びた施設を想像していましたが
玄関からお部屋も廊下も共同スペースも
ピカピカ清潔です。

すみませーん、と声をかけたら
女将さんが右手のお部屋から出てきてくれました。

女将さんに名前を言うと
無言で鍵を渡され、階段を指差して「部屋は上がって右」
宿帳を指差して「これ書いて」と。

そのままお部屋に戻ってしまわれた…
お風呂はどこ、とかトイレはどこ、とかの
説明は一切ナシ、笑。

ま、いいやと2階に上がり
言われたお部屋に入ります。

2階。7部屋くらい?
鍵を渡されたと言うことは
襖に鍵掛かるらしい。


客室。とても綺麗です。
完全セルフ。
ヨシタカさんの頃からまた少し値上がりしているみたい。


自炊、してみたいなぁ…
とても綺麗です。


10円式のガス台に魅力を感じます。
後で何か、お蕎麦とか買ってきて
茹でようかな。


既視感。
多分昔、家にあった。

早速お風呂へ行こうとすると、
女将さんがシャンプーボトルの補充をしており
「ちょっと待って」と。

ロビーの椅子に座って待ちます。
と、気づいたら。

さっき私が書いた宿帳が
そのまんま放置されてるしー!
個人情報、個人情報!!

呼ばれたので改めて浴場へ。
二つある内湯はいずれも貸切で入れます。

暖簾をくぐって左側が大きい方
突き当たりが小さい方の
お風呂です。


階段のところに置いてある
このプレートをドアに掛けて
貸し切りで入浴します。

脱衣所に入っただけで鼻をつく油臭!
深呼吸がとまりません。

扉を開けてさら一層増した濃厚な香り、
浴槽には青いタイルに「無色透明」のお湯が
ドバドバと注がれています。


大きい方の内湯。

お湯に入った瞬間、内側からガツンと来ます。
すぐに汗が吹き出します。

そして、洗い場には
ウワサのコレ!!
「サイフォン式」です。

コポコポしてるの、ずっと見ていられる。

上から注がれる新しいお湯の圧力で
底に溜まった湯が押し上げられるように排水溝へ。

限られた配湯方法で
最もフレッシュなお湯遣いを実現するための
工夫です。


大きな方の脱衣所。
汗だくの湯上がりに窓と扇風機がありがたいですが
鍵が中から掛けられず。
表に出した貸切中の札が頼りです。


小さい方の内湯。
深さがしっかりあるのが良い。


こちらの「サイフォン」はこんな感じ。


小さい方の脱衣所。
扇風機も窓もないですが
こちらは中から鍵がかけられます。


お宿の隣には
息子さんが経営している食事処「寿々木」さんがあります。
シャレた居酒屋風で日本酒、魚の種類が豊富。
夕食はこちらで頂きました。 

お隣の食事処「寿々木」。
「みよしや」の息子さんが経営しています。
お魚の目利きとお料理の腕は評判高いです。
私もInstagramを見て来ました。

たくさんの種類の日本酒がグラス210円から。
アラカルトのメニューもたくさんあり、
目移りしてしまいました。

選びきれない…
お酒もお魚も津南ポークも
お蕎麦も白米も食べたい…

食べたいものが多すぎでした。
複数人で来てシェアしたいです。


迷いに迷って
コチの塩昆布〆
妙高市の純米吟醸、鮎の銀ラベルをグラスで。
これがまた大正解。


津南ポークとんかつ定食。

グラスでお酒を3杯頂いて、
3,000円でお釣りが来るくらい。
奥さんはウワサ通り無愛想に見えたけど、
お会計の時に表に居るニャンコの話したら
めちゃくちゃ可愛い笑顔がこぼれました。

きっと照れ屋で不器用なんですね、私と同じだ。

看板猫のクロちゃん。
保護猫なんですって。

それからまたお風呂でひと汗かいて
お布団敷いて眠りました。

客室の廊下にスリッパたくさんあったから
何組もお客さまいたんだろうけれど
とても静かでした。

窓を開けて、川の音と虫の声を聞きながら眠り
朝は蝉と鳥の声で目覚めました。


客室の百円テレビは使わず。

朝風呂→コンビニでお蕎麦を買う→またお風呂
…の後でガッツリ二度寝してしまう。

時間的にお蕎麦を茹でる時間がなくなってしまいました。

朝食はこうなった。


ハードボイルド湯治玉子。


初めて訪れた松之山温泉。
宿によって、源泉によって、
泉質が違うといいます。

チェックアウトの時に
とてもいいお湯でした、と告げると

それまでちょっとぶっきらぼうだった女将さんに、
心底嬉しそうな照れ臭そうな笑みがこぼれました。

女将さんも不器用で照れ屋なんですね、きっと。
私と同じだ。

看板猫のニャーちゃんも出てきてくれて
お見送りしてくれました。

青森県の常連さんが
連れてきてくれたんですって。

子猫の時にやって来たニャーちゃんは
もうすぐ2歳だそうです。

ニャンコと温泉のおかげで
あたたかくて嬉しいやりとりができました。

外まで見送りに出てきてくれた。
名残惜しい。

「温泉街で最も安くて
最も小さくて
猫がいて
ボロくて
少し不案内な湯治場には
最高の源泉がある」ヨシタカさんの説。

私の中では、もはや定説になっています。


この子はキリギリスだっけ?
10時のバスでまつだい駅へ。

越後湯沢駅で
1時間弱ほど乗り換え時間があったので
無事昨日の精算を済ませ
お土産屋さんをぶらぶらします。

ぽんしゅ館はいつも惹かれる。けど
入った事ない。


越後湯沢に来たら外せない。

愛する白米を食します。
具も海苔もいらないです。

ひとりですが、何か。


ふるさと納税の自販機⁈
すごい。

………………

新潟県 松之山温泉 みよしや
泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物泉
入浴可能時間:朝6時から22時
2023年8月17日(木)宿泊
一泊素泊まり 5,500円+入湯税150円


旬の素材と季節の料理  
お食事 寿々木
営業時間 11時30分~14時00分/17時30分~21時00分 定休日:月曜日

この記事が参加している募集

泊まってよかった宿

至福の温泉

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?