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一番美味しいたばこ

実は、マズいたばこというのは、この世に極々少数しか存在しないのである。

・熟成を失敗している葉巻
 吸った途端に吐き気を催す効果がある。味わう以前の問題。実在する。
・添加物がマズイ(シートたばこや香料)
 主要発生地はUS。特に香料過多のマシンメイドシガーやパイプたばこに存在する。

これら例外を除いたたばこは、味わいに癖はありつつも、まずいということはない。ただし、その時の自分の嗜好に合わず、「美味しく感じない」ことは多々ある。「軽すぎて味がしない」「強すぎて苦しい」「香りが強すぎて苦手」「舌にビリビリ来てツライ」などなど。

ところが、時を変え、場所を変え、季節を変え、などをしながら試してみると、過去に「美味しくない」と評価した銘柄が最高に美味しい、ということがあるのである。

ということで、これまで味わったたばこの中で、「おおお!、これはウマイ!!!」と感じたことがある銘柄をランダムピックアップする。このリストをご覧いただければ、筆者がどのような味わいのたばこを好むかが、おおよそうかがえるかと思われる。

シガレット
アメリカン・スピリット・アガット 

複雑で深みのある味わいだったが、短命に終わった・・・

・ロング・ピース

ニコチンは強いけど味わいはとてもマイルド。香りを楽しむたばこですね。

・ゴロワーズ・カポラル

製造元のインペリアルが廃業?するそうで、ジタンと共にフランス黒たばこのパッケージが消える・・・。手巻きのブラック数種に期待か?

葉巻
Vegas De Santiago Chaman Panatela Extra_ 5 x 40

コスタリカ産シガー。やや軽めで、香ばしく爽やかながら、すこしだけ鼻につく独特な香りがアクセント。日曜の昼間に日差しの下でくゆらすのが気分にぴったり。

パイプタバコ

・フロリーナ
ベルギーの地タバコSemois。現在では2つの農家さんしか作っていないという。片方の製造者Vincent Manilさんのところの製品は日本でも現在売られている。フロリーナは大手が作っていた、Semoisの味わいだが正式にはSemoisとは名乗れない、という製品だったようだ。

ベルギー固有種のバーレー葉を使ったSemoisと呼ばれる地タバコ。日本では手巻き/パイプ用として売られていた。葉巻葉にも似た喫味と甘みと香ばしさのある香り。


Cornell & Diehl: Billy Budd

シガーリーフ入りのラタキアブレンド。刺激は強め。ヘビーなラタキアが欲しい時には決め手になる銘柄。これとByzantiumがコーネル&ディールでは好みです。



Daughters & Ryan: Three Sails

安価ながら昔のイギリスシガレットの味わいなブレンド。ダンヒル。シルクカットなど80年代には普通に売ってた洋モクの風味であります。

刻みたばこ
福寿草

おおよそ100年近く昔のものを運良く入手出来て吸ってみたら、なんとびっくり、キューバ葉巻にも張り合えるかもと思えるほどに深い味わい。当時の最高級品なだけあるなあと感動。

Snus
Röda Lacket (Los)

以前はポーション入りの製品もあったのですが、現在はルースのみです。まあオリジナルの形態に戻っただけとも言えます。フルーティで、比較的マイルド。私の常備品筆頭スヌースです。
元々のレシピは18世紀生まれ、それを1850年に再現したものが現在も続いている、という実に由緒あるブレンド。Ettanに続く、歴代2番目に古いレシピの製品。

他にも好きな銘柄はいろいろあるけれど、すぐに思いつく「大好き銘柄」の紹介をさせていただいた。

そして、これら大好き銘柄であったとしても、一年中最高に美味い、とは感じないのである。こちらの体調や気分が変わるからだ。これぞ嗜好品の醍醐味であり、私がたばこをお茶や音楽と同一視する所以である。

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