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時折最高 003:Alice - Il vento caldo dell'estate (1980)

歌詞 ↓

熱い夏の風

窓を閉めた
空気も入れないとは...。
こちら
部屋の暗闇の中で
人生が止まってしまう...。
あなたへ
私の反応
私はもう彼らをコントロールできない
どれだけあなたが恋しいか
あなたの良心は偽りです
どれだけの約束をしたのか

そして、あなたが遠くにいるほど
そして、自分の世界がそうだと誓えば誓うほど...。


あなたは一人じゃなかった
習慣
どれだけあなたが恋しいか

そして、夏の熱い風
私を運んでいる
終わり、終わり

だから、理由もなく
突然、忘れることはできない
だから
暑さがもたらすトリック
今、あなたは誠実に、今...
はい

言葉を使わずに
Don't leave me
それでいい
私を誘惑する

夏の熱い風
私を運んでいる
終わり、終わり

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

イタリアの歌手なので、Aliceと書いてアリーチェと読みます。
あまりに名前として一般的で検索に困るのですが、初期芸名のAlice Viscontiとか本名のCarla Bissiなどを併せて検索すると見つかるかと思います。

1975年、1976年とAlice Visconti名義でCBSからアルバムをリリースするもヒットには繋がりませんでした。
1980年、EMIよりアルバム「Capo Nord」発表。この時から鬼才フランコ・バッティアートと組みます。70年代初期から前衛音楽のアルバムを作り続けていたバッティアートは、前79年にポップス路線のアルバムを作成していました。

前衛音楽家ならではの独特な作曲によるシンセ・ポップ、という斬新な路線を切り開きます。

この路線で作成されたのがAlice Visconti改めAlice名義で発表された「Capo Nord」でした。その冒頭を飾るのが「Il Vento Caldo Dell'Estate(夏の熱い風)」です。

一聴シンセポップ?、とも思えますが、ミニマル・ミュージックのような絶妙に奇妙なキーボードの旋律。ハンマービートのようなドラムス。ファンキーなのに機械的なベース。節の切れ目に飛び交うシンセの効果音。それらを切り裂き、投げつけるような、放り出すような、立ち向かうような、毅然としたボーカル。TV出演の姿もカッコいいです。バックトラックはテープですと声高に宣言するような何も無いステージ。ラフな格好で、ポケットに手を突っ込んで一人立つ姿。鮮烈。

スタジオ盤からの完奏版も以下参考までに。

このあとAliceはしばらくバッティアートと組んだアルバムをリリースしていきます。翌81年には「Per Elisa」という曲でサンレモ音楽祭にてトップを取っています。これでようやく彼女はブレイクしたのでした。

「Per Elisa(エリサのために)」というタイトルと共に、イントロではベートーヴェンの「エリーゼのために」のモチーフが使われていたりしますが、歌の内容はElisaという女性に貢ぎ、報われない男のことを歌っているようです。


エリサのために
あなたも私を失うのを見たいですか
エリサのために
今日が何日なのか、もうわからない
そして、それは美しくもない

エリサのために
いつもお金を払っているのに、文句を言わない
彼女のために、あなたは費用のために列に並びます
そして問題は、あなたがそれを知らないことです。
エリサと
お店のウインドウを見ても、疲れを感じない
彼女はあなたを捨て、好きなときにあなたを連れ戻す。
彼女はあなたを傷つけることしかできない

生きること、生きること、生きることは、もはや生きることではない
彼女はあなたを盗作し、あなたの威厳も奪った
ふり、ふり、ふりはもう知らない
彼女なしには、空気が不足する

エリサ抜きで
新聞を取りに行くこともせず
私と一緒にいると、あなたはいくつかの単語を言うことができます
でも昔は お互いに好きだった

エリサと
お店のウィンドウを眺めても疲れない
彼女はあなたを捨て、好きなときにあなたを連れ戻す。
彼女はあなたを傷つけることしかできない

生きること、生きること、生きることは、もはや生きることではない
彼女はあなたを盗作し、あなたの威厳も奪った
ふり、ふり、ふりはもう知らない
彼女なしには、空気が不足する

生きることは、もはや生きることではない
エリサのために、エリサと一緒に!

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

90年代以降も、数年おきのペースでアルバムをリリースし続けています。それでも80年代のAliceは飛び抜けていました。その時代の冒頭を飾る「Il vento caldo dell'estate」は、私にとっては忘れられない1曲です。

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