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#20 運動会成功のカギはトラック設定にあり:100m走のポイント

運動会 体育主任の仕事術①

体育主任(運動会委員長)の仕事について紹介していきます。昔は体育主任=運動会委員長は当たり前でしたが、最近は分けている学校もあるようです。

第1回目は、トラックについてです。
ほんとにすべてのコースが100mになっているのか検証します。
秋に実施という前提で、話をすすめています。

校庭のトラックに埋め込まれているマーカーの確認を、夏休み中にしておかないといけません。
なぜかというと、2学期始まったらすぐに、100m走タイムを計測したいという学年がでてきます。
タイム測定してリレー選手を決めないと、応援係や他の運動会の係を決めることができないからです。
係が決まらないと赤白のチーム分けもできません。だから早めにタイムをとる必要があるのです。

ということは、夏休み中にトラックを完成させないといけません。
だいたいどこの学校にもポイントがうまっているので、それほど大変な作業ではありませんが、ポイントがうまって見えなくなっているのでそれをすべて発掘する作業が必要です。
どこにポイントがあるのかを記録してあれば、それを見れば簡単に発掘できます。
もしこのような記録がなければ、必ず次年度に向けて記録しておきましょう。

①まず最初に確認するべきポイントはトラック内です。
大きく3つのポイントがあります。
1つはトラックの真ん中。
2つ目と3つ目は半円の中心部分
これがないと、トラックが歪んでしまいます。このポイントを支点に半円を描きます。

②つぎに確認するのは、100m走のスタートのポイント
セパレートコースで走るので、コースの幅の分、外側のコースの方が円周が長くなりなす。
幅が1mであれば、半円で3.14m長くなるので、スタートは、1コース外にいくごとに、約3.1m(3.14m)ずらさないといけません。
幅が90㎝であれば、1コース外にいくごとに、半円で約2.8m(2.82m)ずらします。
幅が1mで6コースまで使用すると、1コースのスタートから6コースのスタートまで約15mのずれが生じます。

くれぐれも6コースのスタートが円周部分にいかないように調整をしないといけません。せっかく計算して円周分の差をずらして計算したのに、円周部分にスタートがあるとその部分を取り除いて再度計算しなおさないと外側有利となってしまいます。

このようにスタートの位置のずれを考えてポイントをうっていないと、当日、当然インコースが有利になり、1,2位は内側を走った子に集中してしまいます。

みなさんの学校の100m走の結果はどうですか?
内側の子がなぜか1,2位ばかりなんてことありませんか?
もしそうだとしたら、スタートの位置のずれが適当な可能性があります。

子供たちも真剣に走ります。
面倒ですが、体育主任として、このような準備は怠ってはいけません。
コースができたら、コロコロメジャーで正確にすべてのコースの距離を測定しましょう。

③最後に、リレーの場合も半円をセパレートで走らせる場合には、スタートの位置のずれが必要となりますので、リレーのスタートも同様にポイントをうっておくとよいでしょう。

ただし、校庭にポイントのくいや釘を打ち込むときには注意が必要です。
打ち込んだ本数と場所をしっかりと記録しておき、終わったらすみやかに抜きましょう。
↓↓↓↓の記事ご覧ください。

参考になる方がいたら幸いです。

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