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#16 授業準備のアイデア!炒飯と授業の共通点を探る

知っトク!学級経営⑩ 

授業準備編 その3 炒飯と授業


以前、炒飯と授業についてのお話をしたことがありますが、覚えていますか?
みなさん炒飯を作ったことありますか?

炒飯と授業準備のどこが関係あるのかと疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。

詳しくはこちらをご覧ください。

チャーハンを作る工程と授業の準備の仕方には似ているところも多く、自分の準備の仕方の振り返りにもなります。
では考えていきましょう。

まず、調理器具は何を使いますか。
えっ?フライパンじゃないの?

いえいえ、フライパン以外でもチャーハンは作れますよ。
電子レンジ、炊飯器、土鍋などなど…

この調理器具選びは、授業全体をどのように構成するかのベースになります。
電子レンジを選んだ人は、冷凍チャーハンをチンしただけです。簡単だけど美味しいチャーハンができます。忙しい人には便利この上なし。
ただし、当然ですが、料理の技量は上がりません。

私たち教師は日々明日の授業準備に追われながら仕事しています。
ですので、便利で簡単な指導方法あれば使いたくなります。私自身も若い時にはよく活用してました。

しかしある時、研究授業をして、自分は授業が上手くないことに気付いてしまったのです…そしてさらに研究協議会で発言を求められた時、まともな意見を言うことができず恥ずかしい思いを経験しました。

それ以降はできる限り、いろいろな実践を参考にしたり、研究会に参加したり、試行錯誤しながら自分で考えて授業を構築するようになりました。

さて、話を戻します。

次は炊飯器です。

炊飯器にチャーハンの素を入れてスイッチオン。
これでできちゃいます。
冷凍チャーハンよりたくさんできるので家族みんなで食べれますね。
これも便利で簡単な調理器具です。
電子レンジと違う点は、アレンジができること。チャーハンの素にあきたら、自分で調べて調味料を入れて作れます。当然ですが一回では上手くいきません。
微妙に分量を微調整しながら自分好みの味付けをしていきます。

炊飯器を使えば、調味料の基本を身につけることできます。

授業であるなら、発問でしょうか。
発問によって授業の流れは決まるといっても過言ではありません。
調味料でいうなら塩の量が味の決め手になるようなものです。

 発問を意識して授業を構築できるようになったら、授業レベルは確実に向上します。
 自分の授業をビデオに撮ってあとで、じっくりみると、自分の発問と子供たちの反応がよくわかりますよ。

調理器具はまだあります。

チャーハンを作るといったら普通は、フライパンです。
チャーハンを作る技量を上げたければ、フライパンを使わないと始まりません。
もちろん中華鍋を使う必要などはありません。
フライパンでもおいしいチャーハンが十分に作れます。
フライパンでもチャーハンの素を使えば炊飯器同様簡単です。

しかし、ご飯の量や、使う材料、調味料の量を自分で考えるとなると、とたんに難しくなります。
フライパンはさらに火加減の調整もあります。
具材や調味料の投入タイミング、かき混ぜる調理道具、等々…
フライパンでチャーハン作ることと、自分の力で授業の準備をすることはとてもよく似ています。

授業の準備をするということは、本質的には、ワークシートを選び印刷することでも、よい実践をそのままやることでも、面白そうな活動やゲームを取り入れることではありません。

もちろんこのようなやり方で、日々の授業を乗り切ることはできますが、授業の腕を上げたければ、いろいろな実践なども参考にはしつつも、自分オリジナルの授業を作ることが大切です。

「チャーハンを作りやすいように準備する」とは、
「授業がスムーズに流れること」を意味します。

つまり、

「45分を自分でデザインしているか」ということです。

この準備さえちゃんとできていたら、授業はだいたいうまくいきます。
逆にこの準備を怠ると、子どもたちも集中力をかき、つまらない授業になります。
あとはプリントなどひたすらやらせたり、早く授業終わらせて別のことしたりなど。当然ですが、子供たちの成長もありません。

授業が終わる時刻より前に授業が終わっているクラスって意外とあると思いませんか?
それって、おそらく45分をデザインできずに終わってしまったのだと思います。

45分の授業をデザインするとは、

• 板書計画
• 学習のゴールとめあて
• 導入でどのようにして授業に引き込むか
• はじめ、中、おわりの流れ
• 主発問
• 学習環境(前時までの学習)
• ワークシート(必要に応じて)
• 学習資料

このようなものです。

毎時間やるのは大変ですので、自分が決めた授業をしっかりと準備をしてみるとよいかと思います。

当然ですが、しっかりと準備をした授業は子供たちも意欲的に取り組みます。そして、力になります。

まずは1日に1つの授業でよいので、45分をしっかりデザインした自分のオリジナルの授業を実践してみることからはじめてみましょう。
1日1つでいいのです。無理すると体によくありません。
授業以外にも先生の仕事はたくさんあります。
残りの授業は、炊飯器でスイッチオンでもいいのです。よい実践はたくさんありますので、それを参考にしていきまましょう。

これでも継続すれば、1年後には大きな力となります。

参考になる方がいたら幸いです。

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