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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス「目覚めるNTT」【くびきを解かれる33万人企業】

1  はじめに

  私の頭の老化防止のため、関心があった「日経ビジネス」を定期購読してい
 て、自由時間は十分あるので、気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   「目覚めるNTT」【くびきを解かれる33万人企業】

 (1) 2023年半ばに、増大する防衛費の財源確保の選択として、政府が保有する
  NTT株式の売却案が浮上し、12月5日、自民党の政調審議会がNTT法のあり
  方に関する提言で、2025年の通常国会をめどにNTT法を廃止することを求め
  た。
 (2) NTTの収益を支えてきた通信サービスが頭打ちになっている現状(収益の80
  %以上を占めていた音声通話収入は、現在15%)への危機意識がにじむ中、N
  TT社長が「規制が廃止され、普通の会社になりたい」と述べている。
 (3) KDDIやソフトバンクなど競合他社は、「国内の多くの通信事業者が、NTT
  東西が持つ光回線に依存して自社サービスを提供している」との理由で、猛
  反発している。
 (4) 時価総額が世界一となったのも今は昔、日本経済の低迷と重なるようにNT
  Tの時価総額は沈んでいったが、今、スピード感を重視する経営に劇的に変化
  している。
   ① 33万人の社員のうち海外従業員比率が4割超に拡大して急速にグローバ
    ル化する一方、海外データセンター事業では世界3位のシェアで、海外で
    は通信事業者よりもITサービス企業としての性格が強い。
   ② NTTグループは、次世代情報通信技術「IOWN」の要となる光電融合デ
    バイスの開発・製造・販売を一手に取り組む。
     「IOWN」は、電気信号と比べて省エネルギー性に優れる光信号を情報
    処理の領域まで広げて社会全体の電力消費増大の課題を解消し、鍵を握
    るのが光信号と電気信号を変換する「光電融合デバイス」である。
     本年から2035年まで、段階的に「IOWN」の領域を拡大し、最終的に
    は従来の100分の1の電力消費を実現する考えである。
   ③ 米IT大手などへの人材流出など、競争に負け続けることへの危機意識か
    ら、「官僚よりも官僚的」といわれたNTTの人事制度が、2023年4月に
    一新された。
     年功序列を廃し、個々の専門性を活かす実力主義への全面転換である

3  その他の内容

 (1) 本年1月から、年間360万円、生涯で1800万円に非課税投資枠の上限が設
  定された新NISAの仕組みが整えられ、非課税で株式や投資信託などに投資で
  きる環境が整った[日本の家計金融資産に占める預貯金の割合(54%)は、他
  国に比べて大きい]。
   岸田首相が、2023年9月、米国の投資家向けの講演で「日本の資産運用ビ
  ジネスの発展は、日米間で投資の流れとウィンウィンの関係を強固にし、世
  界経済に大いに貢献する」と訴えた。
   元世界銀行総裁が、「米国の見方は日本経済についてポジティブで、技術
  面でも日本は多くの領域でトップクラスで、株価の面では割安で魅力的であ
  る」と述べている。
 (2) 米国大学の主任研究員などが、「企業のリーダーがデータから収益を産む
  ための戦略を立案するには、議論のベースとなる共通の枠組みが必要で、9
  領域からなるマトリクス表を使う方法」を紹介している。
   ◯一つ目の視点=データをお金に換える手法
            ① 業務改善 ② 機能追加 ③ 情報販売
   ◯二つ目の視点=データを活用した価値創造のへの関わり方
            ①データ提供 ②知見の提供 ③実行・行動喚起
 (3) 新春スペシャル「2024年を読む」で各界の経営者が提言している。
  ① 値段も給料も上がらず安い国になり、人材も流出する日本を危惧し、値上
   げは波乗り、真っ先に上げるべしと述べている。
  ② 今の時代は多様なメンバーがフラットに物を言い合えるチームこそが、新
   しい価値観や手法に対応できる組織で、自身にカリスマ性がなくても、サ
   ポート力がある人がリーダーになる時代であると述べている。
  ③ デジタル化はできる人から優先し、できない人にはスマートフォンの操作
   どのサポートをする一方、日本のネット企業には業界再編と海外展開が必
   要になると述べている。

4  「ちょイケじぃじぃの独り言」  

  増大する防衛費の財源確保の選択として、NTT法案の廃止が浮上したのは、
 ちょっと残念な気がするが、私には難しいことはよくわからないものの時代に
 合わない規制なら廃止をした方が良いように思う。
  NTTは、このチャンスを活かし、「普通の会社」になって、時価総額で世界
 一になった昔の姿を取り戻してほしい。
  ただ、次世代情報通信技術「IOWN」の整備計画が2035年までと長く、世界
 の情報通信技術のスピードに間に合うのか、ちょっと気になる。
  日経平均株価が他の外国の主要株価指数が低迷する中、先週の9日〜12日だ
 けで多額の売買代金を伴い約6.6%上昇しているのは、本年1月からの新NISAや
 元世界銀行総裁がいう「日本株は割安で魅力的である」ことなどが影響してい
 るのかと思う。
  ただ、今まだも、海外投資家の売買動向で日経平均株価が大きく動くことに
 は、残念な気がする。
  私は年金生活で、老後生活において大切な貯蓄をリスクのある新NISAで運用
 することは難しいが、配当金などに課税される税金20%が非課税になることや
 今の日本の低金利政策を考えると、若い世代は、老後生活資金のための資産運
 用として新NISAを検討することは、「有り」かなぁと思う。
  私の「宝物の孫(女の子2人)」の上の子が、自分の意思で一生懸命に勉強し
 ていた志望校の中学受験の合格が今日わかり、今ほっとしている。
  これからは、この受験合格で自信をつけて、これからの自分の夢に挑戦しつ
 つ、不確実性が高まる社会の中で、自ら課題を探し出し解決する人材に育って
 もらいたいと思う。
  私が2度目の仕事を退職した時、娘から依頼(学童保育の小学4年生の壁)があ
 って上の孫の小学校帰りの世話をして3年になるが、娘との付き合い方や中学
 受験を目指す孫への接し方など、私なりに気を付けたことを機会があればnoto
 に投稿したいと思う。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoなどでの「頭」の筋トレで、「
 老いと闘える最後のチャンス」である70歳代を私なりに挑戦する一方、「宝
 物の孫」の世話をして、働きながら(夫は単身赴任中)子育てをする一人娘をサ
 ポートしていきたい。





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