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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス「物言う労働組合」【内なるステークホルダーを生かせ】

1  はじめに

  私は、関心があった「日経ビジネス」を定期購読していて、自由時間は十分
 あるので、気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   「物言う労働組合」【内なるステークホルダーを生かせ】

 (1) 2020年の新型コロナウイルス禍以降、世界を襲う急激なインフレや産業構
  造の変化、リモートワークの普及といった環境変化が、働き手の処遇改善に
  対する意識を高めている。
   世界の「労働損失日数(労働者が仕事に携わらなかった期間を延べ日数で示
  したもの:ストライキの規模や影響力を測る指標)」は増加傾向にあり、米国で
  は、2023年に23年ぶりの高水準となり、日本でも、大手百貨店で61年ぶり
  にストライキが起こり、このところ、労働組合の活動が活発化している。
   しかし、日本の労組は、企業別労働組合で、企業と労組を運命共同体のよ
  うな関係にし、諸外国に比べておとなしい。
   * 世界の「労働損失日数」
     米国(約155万日)、韓国(約47万日)、英国:ドイツ(約20万日)
     日本(1388日)
 (2) 働き手の労働環境や処遇改善への意識が高まり、ステークホルダーや人的資
  本への配慮が求められる時代では、ようやく意見を表明し始めた労組の力を
  うまく取り込めば、企業成長の原動力となるはずで、「対立ではなく、対話
  を通じて経営課題を乗り越える」という新しい形の「共闘」の企業事例など
  を紹介している。
 (3) 「バブル崩壊」局面で、労組は企業の存続を優先し、雇用調整に協力的な姿
  勢を示したことで、連帯していた労組の力は分断され、波及する力を急速に
  失い、2023年の推定組織率(雇用者数に占める単一労組の組合員数の割合)は
  16.3%と過去最低の水準にあり、連合会長は「16%という組織率では数の力
  には頼めない」と、政労使の協議による賃上げ実現に取り組んでいる。
 (4) 労組を通じ、経営と対決するのは、正社員だけでなく、働き方の多様化を背
  景に増加し続ける個人事業者やパート社員が声を上げ始め、また、組合活動
  から距離を置くイメージの強かった若者たちも、自ら声を上げ始めている。
   ある女性が、「非正規社員が通算5年以上働いた場合の無期雇用転換を逃れ
  ようとする」会社のやり方に異を唱え、「1人ストライキ:ぼっちスト」を決行
  したが、社会構造や働き方の変化を受け、職場を変えようとする訴えは、デ
  ジタルを駆使した発信力で共感の輪となって広がり、放置すれば、経営のア
  キレス腱にもなりかねない。
 (5) 世界の富が集中するGAFAでは、株主や知識労働者だけが裕福になる「分配
  のゆがみ」への不満が臨界点に達し、低賃金労働者らが次々に労働組合を結
  成して組合活動が盛んになってきている。

3  その他の内容

 (1) 大学院教授が、「日本企業の競争力低下の真因は、失われた30年、あるい
  は終身雇用制度の中で、人が“ゆでガエル化”してしまったこと」や「諸外国
  に比べて極めて低く、危機的な水準にある“従業員のエンゲージメント”の低
  さの真因は、現在の勤務先を継続したいわけではないが転職意欲もなく、社
  外学習や自己啓発などの投資を自ら実施していない人がかなり多いこと」と
  指摘している。
 (2) 外国の教授が一流企業を実地調査して、マンネリを脱却し、業界を変えるイ
  ノベーションを生み出し続けるために、企業が活用すべき6原則を提案してい
  る。
   「①自社と顧客の望ましい世界を思い描くこと」を屋根に「②顧客至上主
  義で社内政治を乗り越えること」を土台にして、「③リスクテイクではなく
  リスクへの意欲」「④現状維持は災いのもと」「⑤より良い世界をつくるこ
  と」「⑥リーダーの組み合わせでイノベーションを鼓舞すること」の組み合
  わせを提案している。
 (3) 75年の歴史を持つ米国西海岸の人気バーガーチェーン「イン・アンド・ア
  ウト」が、犯罪の多発のため、初めて店舗を閉める。
   犯罪内容は組織化・凶悪化しており、米民間調査では職場選びで「安全」
  を重視する店員が急増している。
 (4) バイデン政権下で移民受け入れは拡大傾向にあったが、移民による犯罪の
  増加によってその風向きが変わりつつある。
   移民問題がさらに深刻化すれば、米大統領選でトランプ氏陣営にとって有
  利な展開になりそうである。

4  「ちょイケじぃじぃの独り言」

  日経平均株価の2月22日の終値は3万9098.68円で、バブル期を超え史上最
 高値を更新した。
  年初からの上昇率は16.8%(昨年:28.2%)で、海外の主要株価指数と比べても
 突出した伸び率で、その要因は①円安傾向が続くなど日本企業の業績改善が期
 待されて海外投資家の買いが増えていること②海外投資家が日本株の「持たざ
 るリスク」を意識してポジション調整を急ぎ、新規買付けや投資比率を引き上
 げたことらしい。
  株式には「不確実性」がつきものであるが、日本企業の業績が改善して賃上
 げに繋がるのであれば、多くの会社員などの励みにもなり、「熱意のあふれる
 社員」の割合が20人に1人という危機的な状況が改善されるかもしれない。
  日本の「労働損失日数」が海外と比べて2桁も違うのは、びっくりしたが、
 従業員の価値観や働き方が急速に多様化する中で、会社側が従業員一人ひとり
 寄り添うのは簡単ではなく、現場に近い労組が従業員のニーズや要望を丁寧に
 すくい上げて経営層に提言し、具体的な改善策に繋がるのであれば、危機的な
 水準にある「従業員のエンゲージメント」の低さも改善されるかもしれない。
  私は、十数年間、毎日、家の近くにある神社を参拝して自分のことや家族の
 ことをお願いしていて、特に、運に頼ろうとする気はなかったが、今,ふと振
 り返ると、ずいぶん運に助けられていたことがわかった。
  3年前、娘から「小学4年生になると学童保育に行くことが難しくなり、行け
 ても子供が行きたがらなくて困っていて、お小遣いを出すので、学校帰りの孫
 の面倒をみてもらえないか」との相談があり、私は現役生活が終わり気が抜け
 た感じだったので喜んで引き受けたが、やってみると、娘と孫には喜ばれるし
 私には「生きがい」をできて、最高の形になった。
  また、その孫は自分から中学受験を目指し、量が多く・難しい宿題を出す塾
 に行っていたので、勉強を見守ったり、塾に送ったりしていた。
  その孫が今年の1月、希望する中学受験に合格して、ゆっくりしていると、下
 の孫が学童保育でコロナに感染して娘一家全員がコロナに感染してしまった。
  これが、あと何週間でも早ければ、孫の中学受験は「どうなったのかわから
 ず」本当に「運」に感謝したい気持ちになった。
  これ以外にも、色々な場面で「運」に助けてもらっていて、毎日、神社を参
 拝して「本当によかった」と実感しているので、これからも、毎日の神社参拝
 を続けていきたいと思っている。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoなどでの「頭」の筋トレで「老
 いと闘える最後のチャンスである70歳代」を私なりにチャレンジする一方、「
 宝物の孫」の世話をして、働きながら(夫は単身赴任中)子育てをする一人娘を
 サポートしていきたい。




  


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