はじめに

この記事はFCツアーのライブ演出やセットリストに関するネタバレを含みます。幕張公演に参加予定の皆様は、特に今回のライブに関してはライブを最大限に楽しめなくなるおそれがありますので、閲覧の際は自己責任でお願いいたします。

聞き覚えのないドラムロール→あの曲だああああ

4曲目の「Sorrows」が終わったあとは、せきゆーのドラムロールから次の曲に入りました。しかし、このドラム、とにかく聞き覚えがないのです。「あれ？今までのライブでこんな入りの曲あったっけな？…ひょっとして新曲…？…いや」
今回のライブでどうしても聴きたかった曲があった自分は、ここまで考えてすぐにピンときました。きっとそれがきたのだと。

そして、次の瞬間、常田さんのかき鳴らすギターリフがその曲の始まりを告げました。5曲目は「F.O.O.L」でした。上でも書きましたが、私はこの曲を今回のライブでは是非とも聴きたいとずっと思っておりました。それも、この曲は2021AWのファイナル公演の時点では既にリリースされていたにも関わらず、現在までライブでの披露はおろか、TV披露もなかったため、音源以外のライブ音源が存在しない楽曲だったからです。ついでに言うと、現在私がいちばん好きなKing Gnuの楽曲です。この曲のライブバージョンを世界最速で聴けたファンになれたことを、私は本当に恵まれていると思います。

F.O.O.Lのライブバージョンはなんというか、原曲よりもさらにギターロックになっているという印象でした。常田さんの荒々しいギターのかき鳴らしの上に、叫とも言えるような歌が載り、思わず魂を震わせられます。また、井口さんのハモりが原曲以上によく聴こえてきて楽しいです、ライブ音源を手に入れて何度も聴き直したいと思うほどでした。
とにかく、アレンジ面では、トランペットなどを駆使して、おしゃれでシャープなサウンドに仕上がっている原曲のイメージよりも、さらに鋭利な、ギターロックに進化していました。最後にも、アウトロを何度も繰り返し、常田さんはギターを高く持ち上げて歩き回りながら、歪んだサウンドに酔いしれていました。

6曲目はあの曲！！！…ってあれ、いきなり入るの？

聴きたくてたまらなかったF.O.O.Lの余韻に浸る間も無く、すぐに次の曲に移ります。しかし、その曲のイントロを聞いて私は一瞬眉を顰めました。
「うおーFlash!!!だー！！！もうくるかー！…ってあれ？ドラムソロ無し？」
そうです、印象的なイントロから入る6曲目は「Flash!!!」でした。しかし、いつものライブでの見どころとなっているせきゆーのドラムソロ無しで直ぐにイントロに入ったのです。自分は今回のライブで「生せきゆーのドラムソロ」を期待していた節があったため、正直に言うと、これは少し残念でした。（…ただ、ここでのドラムソロカットが後の布石になっているとはこの時はまだ知らないのですが）
しかしそうはいっても、ドラムソロが無くともFlash!!!はテンアゲ間違いなしのアップチューンです。常田さんのギターソロや新井先生のベースライン、It's Flash!!!というお馴染みの掛け声、終盤の井口さんのハモリなどを聞くうちに、ドラムソロがなかったことへの不満は徐々に忘れ、テンションマックスで楽曲にのめり込んでいました。
しかし、Flash!!!は通常ライブの最後に演奏されることの多い楽曲、こんなに序盤に演奏してしまって後をどうするんだろう、と思っていると、次の曲が始まりました。

7曲目、あそこのベースアレンジはもうデフォルトなのね笑

Flash!!!を終えた後に始まった楽曲もせきゆーのドラムから始まります。このドラムに関してはテンポや雰囲気、これまでのライブ映像の予習から、すぐになんの曲かわかりました。「Vinyl」です。「Sorrows」の前後に演奏されることの多い楽曲のため、ひょっとしたらやらないのでは？と思い始めていたため、聴けて安心しました。
ここのところ速めな曲が続いていたので、ミドルテンポなVinylは聴き心地も良かったです。それにしてもこの曲の井口さん、高い音から低い声まで自由自在に操っていて、最強やな笑
また、二回目のサビ前でmillennium paradeの「WWW」のベースを新井先生が当たり前のように弾いていたのは笑いました。これは2021年フジロックの時からやっているアレンジだと思いますが、もうデフォルトになったんですか？笑 せきゆーも当然のように合わせているし笑
常田さんのギターソロも美味しかったです。原曲とは違うアレンジで、いつだったかのライブのやつに似てた気がするけど、どれか忘れてしまいました笑
ソロの後の拍手、音源で見るときはあまり好きじゃなかったんですが、ここは確かに拍手したくなっちゃうわ笑 この時の間はいつもより短かったような気がします。

急にメンバーがはけ、ライブは次のフェーズへ

Vinylが終わったあとは、しばらく間があって、メンバーたちが一度舞台裏にはけました。「ん？なんだ？」と不思議そうに思っていると、聴き覚えのない音楽が…「え？新規イントロですか？」そんなふうに困惑していた次の瞬間…会場に衝撃が走る出来事が起こったのです。