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【ネタバレ注意】King Gnu FCツアー大阪1日目ライブレポ① 〜演奏が始まる前からファンをパニックにさせてくるバンド

はじめに

この記事はFCツアーのライブ演出やセットリストに関するネタバレを含みます。幕張公演に参加予定の皆様は、特に今回のライブに関してはライブを最大限に楽しめなくなるおそれがありますので、閲覧の際は自己責任でお願いいたします。

1曲目の事前予想

ライブの1曲目というのは非常に大切なものです。そのライブのテイストやファーストインプレッションを決めるものです。特にKing Gnuのライブにおいては観客が「ブチ上がる」ためにもアップテンポな曲やパワフルな曲からスタートすることが多いです。そこで、私は今回のライブで演奏される1曲目の楽曲について、何曲か候補を出して予想していました。

1曲目予想その1「飛行艇」

言わずと知れたKing Gnuの大人気曲です。2019AW、2021フジロック他各種フェス、2021AWなど、多くのライブで1曲目に演奏している実績からも、1曲目候補の大本命と言えるでしょう。

1曲目予想その2「Slumberland」

近年は中盤に演奏されているこの曲ですが、2019年のSympaツアーなどでは1曲目に演奏された実績があります。飛行艇には劣るかもしれませんが、「ファンクラブツアー」ですし、1曲目として久々に復活することも十分ありうるのではないかと予想しておりました。

1曲目予想その3、4「Flash!!!」「千両役者」

Flash!!!についてはライブの最後に演奏されることが多いですが、2019AXや2020年のストリーミングライブなどで1曲目に演奏された実績があるこの曲を持ってくることもなきにしもあらずだろうと、候補に入れました。千両役者についてもFlash!!!の続編のような楽曲ですし、2021第二海堡のsecret gigにてドラムソロのイントロ入りで演奏されているため、あのレアなドラムから聴けたらいいなと思って候補にしました。

1曲目予想その4「F.O.O.L」

まだライブでは演奏されていない楽曲ですが、個人的に1曲目で一番聴きたいと思っていた曲です。アップテンポでダークな楽曲で疾走感もある曲、しかもB面曲で隠れた名曲ポジションの楽曲のため、ファンクラブライブの1曲目にはピッタリだろうと思って候補に載せました。

このように様々な予想をした上でライブに参加し、中でも一番確率の高い飛行艇のつもりでインストが終わるのを待ち続けた私は、次の瞬間とんでもないものを目の当たりにしたのです。


衝撃的な1曲目

「ワシはライブレポを見にきたのであって貴様の予想なんぞ長々と読みたくないわい」と思っている方、長々と失礼しました。ここから正真正銘ネタバレレポとなります。

まず、前提として私の席はスタンド席、注釈付き指定席だったため視界が悪くても仕方ないかなあと思っていたのですが、実際下手側の隅の方で、自分の左にはもう席がない正真正銘の端っこでした(座席からの景色はトップに載せた画像の感じです)そのため、メンバーが入場してきたら主にギターを弾く常田さんの横顔を見る時間になるだろうなと思ってインスト鳴り響くステージを眺めていました。

そして、いよいよメンバーが入場。それまで「目視で確認するまではKing Gnuの存在を信じない民」という設定で生きてきた自分もとうとう年貢の納め時。暗いステージの中、King Gnuと見られる4人の男たちがゆっくりと入場してきて会場の熱気はピークに。それでも捻くれている私は、「生演奏を見るまではまだ本物とは認めんぞ、あれほど完璧なKing Gnu、実在してたまるか」というマインドを貫いていました。そんなこんなでKing Gnuの入場シーンを上から見ながら、私はとある異変に気付きました。

あれ?なんで常田さんピアノに座るん?


そうです、入場してきたKing Gnuメンバーはそれぞれ自分の持ち場に着き始めるのですが、井口さんは奥のキーボード前へ、新井先生はエレキベースを持って舞台右側奥へ、せきゆーはドラムセットの前へ、…まではいいんです。なのに、常田さんは入場していきなりピアノに腰掛けたのです。勘のいいKing Gnuファンなら、これがどういう意味か分かるはずです。私はライブの1曲目が始まる前からパニック状態になりました。これまでのライブの1曲目で演奏されている曲のほとんどが、常田さんの担当する楽器はギターの曲です。飛行艇でも千両役者でもFlash!!!でも、常田さんはまず真っ先にギターをもって会場に立つはずです。Slumberlandならば、ギターを持つことはないですが、それでも拡声器をもって歩き回るため、ピアノの前に座るなんてことはありません。それなのに、今回のライブでは、いきなりピアノに座った。「…え?てことはなに?常田さんがピアノ弾く曲といえば「Hitman」「Vivid red」「the hole」「三文小説」と、それから…」こんなことを考え、頭をフル回転させているところで、ついに遠なりの同期音の中で井口さんの力強いブレスが入り、曲が始まりました、聴こえてきたのは…

「突きー止めたいー…」


「…え、嘘…!」私は耳を疑いました。

そう、まさかの1曲目は最新曲「カメレオン」だったのです。

つづく。

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