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Aphex Twin アルバムランキング



Aphex Twin大好き!!!!!!


 皆にも大好きなってほしいなあ。
そこで、Aphex Twinをあんまり知らないという方のためにランキングを作ります。

Aphex Twin についての説明 (手短に)

・イギリスの音楽家、本名リチャード.D.ジェームス
・変な人
・いろんな音楽をやっているけど、とりあえず電子音楽の範疇ではある
・アルバムジャケットとかMVが気持ち悪いことが多い

基本的にこれくらいおさえておけば十分だと思います。

なぜランキングを作るのか

 理由はこちら↓
びこーず:私は気になるアーティストを見つけたらランキングを探すからです。私は『〇〇名盤ランキング』と検索して大手のサイトから個人ブログまでいろいろ漁って、まずどのアルバムから聴くかということを決めるのです。自分と同じような考え方をする未来の人間のために作るぞ!入門となるようなランキングを。

 

どうやって作る?

 今回はスタジオアルバム6枚だけに絞ってランキングを作ります。Aphex Twinはかなり作品数が多いです。EPや別名義も含めるとかなりの量になってしまいます。このランキングは入門のために作るので少ないほうがいいと思いました。
 ランキングを作る判断基準は、完全に独断です。ですが、自分の好みではなく、なるべく客観的に作ります。

私を、信じてください。

ということで6位から発表していきます。準備は良い?

ランキング開始!!!!!!!!!

第6位 Syro (2014)

01. minipops 67 (source field mix)
02. XMAS_EVET10 (thanaton3 mix)
03. produk 29
04. 4 bit 9d api+e+6
05. 180db_
06. CIRCLONT6A (syrobonkus mix)
07. fz pseudotimestretch+e+3
08. CIRCLONT14 (shrymoming mix)
09. syro u473t8+e (piezoluminescence mix)
10. PAPAT4 (pineal mix)
11. s950tx16wasr10 (earth portal mix)
12. aisatsana
13. "MARCHROMT30A edit 2b 96"(日本版のみ)

いきなり現状の最新スタジオアルバムが出てしまいました。6位は『Syro』です。まず、このアルバムはジャケットが面白いです。ずらーっとアルバムを作るのにかかった費用が書いてあり(確かそうだったはず)、何重にも折り畳まれています。なので全て開くとめちゃくちゃ長くなります。前作『Drukqs』から13年という時を経てリリースされたアルバムです。なぜか日本版だけボーナストラックがついてます。13年空いただけあって、非常に洗練された内容となってます。ポップなメロディと複雑なリズムというAphex Twinらしさが存分に出ていて、まさに正統進化って感じ。かなり良いアルバムだと思います。完成度が高い。あと曲名が全部かっこよすぎ。
でも、かなり地味で、良さがわかるまで結構時間がかかります。Steely Danの『Gaucho』みたいな感じです。大傑作『Aja』を作った後に、多大なプレッシャーを抱えながら時間をかけて作り上げ、極限まで洗練された『Gaucho』があんまり聴いていて面白味がないのと同じ感じ。少なくとも入門で聴くような作品ではない気がします。ハウエヴぁー聴きこむとだんだんわかってきて最高になるんで!!!いつか聴いてくれ!!!
個人的に好きな曲は1,2,5,12です。特に5曲目の180db_をよく聴きます。

第5位 Selected Ambient Works Volume Ⅱ (1994)

01.  (cliffs)
02.  (radiator)
03.  (rhubarb)
04.  (hankie)
05.  (grass)
06.  (mold)
07.  (curtains)
08.  (blur)
09.  (weathered stone)
10.  (tree)
11.  (domino)
12.  (white blur 1)
13.  Blue Calx    ←唯一タイトルがついている
14.  (parallel stripes)
15.  (shiny metal rods)
16.  (grey stripe)
17.  (z twig)
18.  (window sill)
19.  (stone in focus) ←LPのみ
20.  (hexagon)
21.  (lichen)
22.  (spots)
23.  (tassels)
24.  (white blur 2)
25.  (matchsticks)

このアルバムはどの順位にするか迷いました。第5位は『Selected Ambient Works Volume Ⅱ』です。2枚目にリリースされたスタジオアルバムで、前作は『Selected Ambient Works 85-92』です。タイトル考えるのめんどくさかったんだろうなと思います。あと、曲名も1曲を除いてついてません。タイトル考えるのめんどくさかったんだろうなと思います。代わりにファンの間で付けられたタイトルがほとんど公式みたいな感じで扱われています。Peter Gabrielの名前のついてない初期のアルバムが、CarとかMeltとか呼ばれてるのとおんなじ感じです。
前作はアンビエントとタイトルに書いてありながら、そんなにアンビエントっぽくない作風でしたが、今作はゴリゴリのアンビエントです。しかもCDで2枚組です。つまり、起伏の無い静かな曲が2時間以上にわたって続きます。とにかくかなり好みの分かれるアルバムというわけです。
ただ、素晴らしい作品であることは間違いありません。深夜静かな空間でこのアルバムを聴いたときの別の世界に来たような感覚を味わってほしいものです。私は、アンビエントといえば心を落ち着かせるために聴くことが多いですが、このアルバムに関しては聴くことで逆に心が不安定になる気がします。不気味な曲や美しい曲がごちゃまぜになっているため、起伏がない曲ばかりなのに振りまわれる不思議なアルバムです。ですが、入門には向かない作品だと思うのでこの順位です。最初に聴くのはおすすめしませんが、いつかは聴いてみてほしいですね。
ただ、大名曲の19曲目、Stone in Focus がCDに収録されていないことだけは意味が分からない。なぜ、よりにもよってこの曲を省いてしまったのだろうか。
個人的に好きな曲は1,3,11,13,19,20です。特に11曲目はよく聞きます。

第4位 Richard. D. James Album (1996)

01. 4
02. Cornish Acid
03. Peek 824545201
04. Fingerbib
05. Carn Marth
06. To Cure A Weakling Child
07. Goon Gumpas
08. Yellow Calx
09. Girl/Boy Song
10. Logan-Rock Witch
11. Milkman          ←ここからボーナストラック
12. Inkey$
13. Girl/Boy (£18 Snare Rush mix)
14. Beetles
15. Girl/Boy  (Redruth mix)


出ました。おそらく一番知名度があるであろう作品『Richard. D. James Album』が4位です。本名をタイトルにつけたことからも、この作品への自信が読み取れますね。ボーナストラックがいっぱい入っているんですが、それを除くと33分くらいしかないかなりコンパクトなアルバムです。そしてなんといってもこのジャケット。最高すぎる。一度見たら忘れないような凶悪な顔。マジ最高。これ、実はフォトショップで加工したら偶然こうなったらしいけど、全然加工した写真だと思わなかった。どうりでこの顔の真似をしようとしてもできないわけだ。4枚目のアルバムで、この作品からドリルンベースが主体になってきます。とにかく1曲目の4が最高すぎ。崩壊気味のビートに美しいメロディがのることで化学反応が起こってる。Aphex Twinの魅力ってメロディを作るセンスがずば抜けてるとこだと思います。
さて、Aphex Twinの代表作ともいえるアルバムですが、半分よりも下の順位になってしまいました。どうしてでしょうか?それは、単純に、ここから上の順位のアルバムに比べるとインパクトに欠ける曲が多い気がするからです。知名度のわりには意外とスルメ曲が多くて、初めて聴いたときは退屈に感じてしまう気がします。ただ、名作であることには間違いないので、いつかは絶対に聴いてほしいアルバムです。凶悪なジャケットからは想像できないような優しい曲ばかりで驚くかもです。正直、ボーナストラックはあんまり好きじゃないです。リチャード.D.ジェームスの歌声が聴けるという点で面白い曲もありますが、私はいつも飛ばしちゃいますね。
私が特に好きな曲は1,2,4,9曲目。特に1曲目の4と9曲目のGirl/Boy Songは、屈指の名曲といえる素晴らしい曲なので是非きいてみてね~~~~

第3位 Drukqs (2001)

01. Jynweythek
02. Vordhosbn
03. Kladfvgbung Micshk
04. Omgyjya-Switch7
05. Strotha Tynhe
06. Gwely Mernans
07. Bbydhyonchord8,9,10,20,25,27,30
08. Cock/Ver10
09. Avril 14th
10. Mt Saint Michel+Saint Michaels Mount
11. Gwarek2
12. Orban Eq Trx4
13. Auspice
14. Hy A Scullyas Lyf A Dhagrow
15. Kesson Dalef
16. 54 Cymru Beats
17. Btoum-Roumada
18. Lornaderek
19. Qkthr
20. Meltphace 6
21. Bit 4
22. Prep Gwarlek 3b
23. Father
24. Taking Control
25. Petiatil Cx Htdui
26. Ruglen Holon
27. Afx237 V.7
28. Ziggomatic 17
29. Beskhu3epnm
30. Nanou 2

第3位は『Drukqs』です!!!おめでとう!!!!
CD2枚組の超大ボリュームのカオスなアルバム『Drukqs』です!(正しい表記はdrukQs)
このアルバムはまさに混沌と言えるような、ぐっちゃぐちゃのアルバムです。そんなアルバムを入門のためのランキングで3位に置いちゃっていいの?

まあいいんじゃない?最高だし。

このアルバムの最大の魅力は、激しいドリルンベースの曲と穏やかなピアノ曲が織り交ざっているという構成にあります。特に8,9,10の流れは完璧としか言えません。8曲目のCock/Ver10で最高に盛り上がった後、Aphex Twin最高傑作と名高い9曲目のピアノ曲 Avril 14th、からの10曲目 Mt Saint Michel+Saint Michaels Mountでまた最高に盛り上がるという構成になっていて、このアルバムの1つのハイライトです。このアルバムは本当にピアノ曲が最高なんです。こんな曲も作れたんだと思ってしまうような、情趣溢れた音楽で、心に染み渡ります。激しいドリルンベースも前作RDJアルバムよりもさらに進化しています。進化しすぎてよくわからない感じになってるものさえあります。このアルバムを最後に、長いことAphex Twin名義でリリースしなくなったのも頷けるくらい、このアルバムでいろんなことをやり尽くしてます。
特に好きな曲は、1,2,8,9,10,20,25,27,30曲目です。2曲目Vordhosbnが、まずめちゃくちゃ最高です。相変わらず耳に残るメロディと、高速なビート。中毒性があります。そして9曲目Avril 14thです。個人的にもAphex Twinで一番好きな曲です。こんなに素晴らしい曲を私が作れたとしたら満足してしんじゃいます。それくらい素晴らしい曲です。最後の30曲目Nanou 2も完璧なフィナーレって感じ。和音をずっと弾いてるだけなのにどうしてこんなにも心を動かされるんでしょうかね。
皆さん聴いてみてくださいね。Drukqs。

第2位 ...I Care Because You Do  (1995)

01. Acrid Avid Jam Shred
02. The Waxen Pith
03. Wax The Nip
04. Icct Hedral (Edit)
05. Ventolin (Video Version)
06. Come On You Slags!
07. Start As You Mean To Go On
08. Wet Tip Hen Ax
09. Mookid
10. Alberto Balsalm
11. Cow Cud Is A Twin
12. Next Heap With

ジャケット最高パート2。後のrdjアルバムのジャケ、WindowlickerやCome to Daddyの気持ち悪いMVに続くAphex Twinの悪趣味な悪ふざけはこのアルバムからはじまったと言えそうです。第2位は『...I Care Because You Do 』です。3枚目のアルバムです。まず、このアルバムは過小評価されすぎ。めっちゃいいアルバムなのに。1、2枚目のアンビエント路線でもなく、4,5枚目のドリルンベース路線でもないスタジオアルバムにおける特異点という感じ。リチャードの内面をさらけ出したような不安定な音楽で、ガツンときます。地味な作品ではあるんですが、Syroよりはわかりやすいと思います。特に、10曲目Alberto Balsalm。この曲があまりにも素晴らしすぎる。この曲が入っているというだけでも十分に聴く価値のある作品。僕がAphex Twinで初めて聴いた曲であり、はまったきっかけでもあるのがこの曲なので、入門に適切であるということを身をもって証明しています。アルバム全体にも言えることだと思うんですけど、温かみのある穏やかさがある曲でもあり、同時に不安になる要素を兼ね備えている曲でもあります。どうなってんだ。
あとVentolinうるせ~~~~~~。ずっと聴いてると癖になるけど。
特に好きな曲は1,3,4,8,10,11です。1曲目から今までと違い、生(き)を感じます。この曲好きすぎて一時期、延々と頭の中で流れ続けてたことがあります。なります。クセに。4,8は壮大な不安が押し寄せてくるような曲で、大好きです。10曲目は言わずもがな傑作。この曲だけでもいいから聴いて~~~

第1位 Selected Ambient Works 85–92 (1992)

01. Xtal
02. Tha
03. PulseWidth
04. Ageispolis
05. i  
06. Green Calx
07. Heliosphan
08. We Are The Music Makers
09. Schottkey 7th Path
10. Ptolemy
11. Hedphelym
12. Delphium
13. Actium

ということで第1位は『Selected Ambient Works 85–92』です!
結局このアルバムから聴いておけば間違いないですね。原点にして頂点とはまさにこれのこと。「85年から92年までの厳選されたアンビエント作品」というタイトルですが、正直そこまでアンビエントっぽくはないです。アンビエントの新しい方向性を示したともいえるのかもしれない。ブライアンイーノみたいなアンビエントを求めているならば2枚目のほうがいいですね。逆に言えばアンビエントが苦手な人でも聴けるのではないでしょうか。作品についてですが、このアルバムはアンビエントっぽくはないとは言え、とにかく美しいです。あんまり音楽の感想で「癒される」と言うのは好きじゃないですが、言います。癒される音楽です。かっこいい曲もあるんですが、それもなぜか癒されます。心が修復されるような音楽。この後VentolinとかCome to Daddy作るなんて想像できないですね。1stアルバムの1曲目から、完成され洗練された最強の曲が流れ始めるんで、やばいです。気を抜くと成仏しそうになります。気を付けてくださいね。
あと、この作品は音が悪くてこもってるように聴こえるのが多いんですけど、逆にそれがいいです。ほわんほわんして、良いです。理解(わか)ってくれ。特に好きな曲は、1,2,6,7,8です。1曲目Xtalは、嫌いな人を見たことがないくらい大名曲。2曲目Thaも同じくらい人気があります。どちらもこのアルバムを象徴するような幻想的な音楽です。ですが、私が一番好きなのは7曲目Heliosphan。あまりにもかっこよすぎる曲。Aphex Twinの曲で擬人化したら一番イケメンだと思います。

ということで終わった

疲れた。どうでしたか?これを書いているとき、Aphex Twinが5年ぶりに新譜を出すということが発表されました。すごい偶然。
ということで私は満足したのでもう書くことはありません。じゃあ、これから聴こうと思ってる人は是非きいてみてね。さよなら


ただいまー

そういえば思ったんですけど、最近の人はあんまりアルバム単位で聴かないらしいです。サブスク等で曲単位で聴くのが主流らしい。そうなのか。じゃあ、おすすめ曲書いてきます。上で紹介した奴は省略して、紹介できてない曲(EPや別名義の曲)を簡単に書いてきます

Fenix Funk 5:AFX名義の曲
diskhat ALL prepared1mixed 13
Windowlicker
Flim:Filmと勘違いしやすい
Iz-Us
XMD5A:AFX名義
Polygon Window: Polygon Window名義 (The Dice Man)
Polynomial-C
Come to Daddy(Pappy Mix)
5 just fall asleep:Soundcloudに投稿された
Analogue Bubblebath:AFX名義
On
CIRKLON3 [Колхозная mix]
Synthacon 9:The Tuss名義
Last Rushup 10:The Tuss名義
T69 Collapse
Quoth: Polygon Window名義
15 sekonda:Soundcloudに投稿された
28 organ epic:Soundcloudに投稿された
Digeridoo
・Korg Funk5

他にもいい曲がいっぱいあります!!!!!!!!!!!!!!!ということで終わります!!!!!ばいば

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