魔法の花

先日、とても大きなガーベラを買った。
店先に売られているのを見たときから、ずいぶん大きいなと思っていたけれど、家に帰って、花の周りの透明なフィルムを外してしばらく置くと、ぱあっと広がって、びっくりするほど大きくなった。

親指姫が乗れそうだな、と思う。
ちょうど、アンデルセン童話集を読んでいるのだ。
親指姫は、その名のとおり、親指くらいの小さなお姫様。クルミのからがゆりかごで、青いスミレの花びらが敷きぶとん、バラの花びらが掛けぶとん。
日本にも一寸法師のお話があって、縫い針を刀にしているところがとてもかわいいけれど、古今東西、こういうミニチュアの愛らしさというのがあるんだなあと思う。

大麦の種から、大きなチューリップが生えて、そのつぼみが開いたところから、親指姫が生まれる。竹から生まれるかぐや姫みたい。

チューリップのつぼみって、確かに、何かを中に包んでいそうな感じがする。
チューリップというと、バブルの発祥といわれているし、魔性の花という感じがするけれど、親指姫が生まれたチューリップも、魔法使いがくれた種から生まれたものだ。
チューリップって、魔法の花なんだなあ。

これから冬なのに、もう春が待ち遠しい。

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