実話:「歳をとると一軒家の二階は役に立たなくなる」
私達夫婦は、毛呂山町に一軒家をローンで購入しました。
4LDKで、2階が洋室2室で和室1です。
まだ息子達がいた頃なので、洋室は息子達が生活し、和室で私達が寝室として使用していました。
ある夜中、私は下の居間に用事があり、階段を降りようとしました。
その時、足がふらついて、階段から落下したのですね。
正に奇跡というか、落下地点にクッションが置いてあり、そのクッションで事なきを得ました。
それ以後、階段が怖くなり、1階の和室で夫婦が寝室として使うようになりました。
そのうち、私のいびきがうるさいと妻からクレームがつき
仕方なく1階のリビングに布団を敷いて寝ることにしました。
妻は今のところ、洗濯物を干しに2階のベランダまで足を運んでいます。
しかし、いつまでも2階のベランダを使う訳にはいかないですね。
今度は妻が落下するかも知れません。
高齢化すると、2階が使えなくなります。
現に、ご近所の高齢者さんは
町外の都会のマンションに転居されました。
マンションなら階段はありません。
さらに、都会なら、病院も近く、乗用車も必要ありません。
高齢化すると、免許も返納しなければなりませんね。
ここで言う、都会型マンションとは、病院が近くにあるということで、都会でも病院から遠いところは駄目ですね。
田舎の一軒家は、若いうちは2階も使え、多少病院から遠くても車があるので不自由しませんが、高齢者にとっては
移動手段がタクシーになるので、出費が大変ですね。
齢をとってから、マンションに転居しようにも、30年も経ったような田舎の中古の一軒家は買い手がつきません。
そのような事実は、若いかたには理解できず、相変わらず
郊外の一軒家に、夢のマイホームを購入しています。
若いうちは、自分がいつかは年老いていくという現実が受け止められないのですね。
私達夫婦は、転居もできず
広い2階を持て余しています。
夢の一軒家が・・・。
おしまい
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