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ネコのユリとタチの麗子


レズビアンの用語で
「ネコ」は受けで女役を示す。
「プッシーキャット」に由来するが
「猫車」から来ている説もある。

「タチ」は攻めの男役で、「太刀」に通じるらしい。


ユリはとても可愛らしい22歳のOLで、麗子は23歳宝塚の男優を思わせる程の器量良しの
良家の子女で、六本木のマンションに一人住まいだった。
麗子は六本木の一流企業勤務でかなり裕福である。

麗子は大学時代からタチの性格であったが、就職してから相手に恵まれずにいた。

ユリと麗子の出会いは原宿でたまたま出会ったのがきっかけで、麗子はユリを誘い、二人はデートを重ねた。
そして、ユリは麗子のマンションに訪れるようになり、二人は愛し合うようになるのである。
勿論、ユリはネコの役を努めることとなった。

高級ベッドの中で、二人はお互いのプッシーを愛撫しあい
二人は悦楽の声をあげた。

タチの麗子は、腰に太刀を装着したベルトを巻き、バックからユリに挿入した。
そして、麗子はユリの●房を揉んだ。

ユリは喘ぎ声をあげ、麗子はそんなユリの表情を眺めているだけで幸せだった。

ネコのユリは麗子に夢中になり、永遠の愛を誓った。

しかし、麗子は「リバ(リバーシブルの略)」でもあった。
すなわち表と裏の両刀遣いである。

麗子の男相手は、新宿歌舞伎町のホストクラブのNo.1ホストのアキラであった。

二人で肩を組んで歩いている姿を偶然見かけたユリは二人をつけていくと、行き着いた先は麗子のマンションの一室だった。

ユリはショックを受けた。

しかし、ユリの身体はもう、麗子から離れられない。
男のことを忘れるかのように
幾度も麗子と結ばれた。

そして、麗子への愛がつのるにつけ、ユリは男に嫉妬心を抱きはじめ、それが次第に憎悪に変わっていった。

それからユリはホストを付け回すストーカーとなっていた。

ユリは男が麗子のマンションに入る姿を見つけ、部屋の前で、男が出てくるのを待ち続けた。
そして、ドアは開いた。

ユリは大きめのショルダーバッグから、デパートで買った出刃包丁を取り出し、身構えた。





          完

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