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PCをcore i5からi7に買い替えても大差なかった話?

 3月上旬まで遡るが、4年と数ヶ月愛用してきたノートPCが寿命を迎えた。以前の記事で写真を載せていたが、DELLの『Latitude E5540』である。

2023.1.25『令和5年にVHSで録画する人』より

 15.6型は今時のノートにしては少し大きめだが、Core i5、メモリ8GB、HDD500GBはスペックとしては良いほうだった。流石にゲーミングPCなどには到底及ばないが、動画編集がギリギリ可能な程には。2019年10月の購入時点で既に中古だったが、27,800円と私にとっては大きな買い物だった。

 しかし、最期はあっさりだった。作業中、PCラックの上に飾っていたくらりライトチャーム(約40g)がキーボードの上に落下。その衝撃で画面が突然エラーメッセージに切り替わり、良く読みもせず電源ボタン長押しでシャットダウンしたのが致命傷となり、以後何度起動しても永遠にホーム画面に辿り着かなかくなった。どんなにお金が無くともPCが無いことには洒落にならないので、泣く泣く買い替えることに。どうせならCore i7にスペックを上げたかったので探すのに苦戦したが、メルカリでまさかの12,800円、前回の半額以下で発見した。

 富士通の『LIFEBOOK A574』。黒の15.6型でメモリ8GBは一緒だが、Corei5→i7、HDD500GB→SSD512GBの格上げは大きい……理論上はそのはずだった。確かに動画編集ソフトの起動は早くなったし、レンダリング(完パケ動画ファイルの作成)にかかる時間は少し短くなったかなとは思うが、この程度の変化で12,800円を安いと取るか無駄金と取るかは難しい。自分の不注意でDELLを壊したことを今でも後悔しているのかもしれない。

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 38年間常に貧乏人の私は、とことん安いものを買い続け、欲しくても高額なら諦め続けた。例えば洋服はブックオフバザールやセカストで500~1,000円程度のものしか買わないし、転職活動中に転んで穴の開いたスーツを買い替える時もメルカリで1,500円のものを選んだ。衣類を収納するカラーボックスやラックも全てリサイクルショップで購入したもの(服の話ばっかだな)。冷蔵庫も電子レンジも中古。食器や調理器具は概ね100円ショップ。洗濯機は壊れたまま一年以上も買い替えておらず、録画機器は未だにVHS。そうやって自宅に激安資産しか無い人生を送り続けるとどうなるか。売値も激安になりショックを受けるのである。

 2月某日、リサイクルショップにタブレットPCを持ち込み買い取ってもらったところ、査定はたったの2,000円だったのである。

2022.8.29『禁断の「朝スタバ」に潜入する』より

 25,000円くらいで購入し、まだ3年も経っていないのに10分の1以下に価値が下がるとは。同時期に不要な本や漫画、CD、DVD、BDなど30数点をまとめて駿河屋に送ったが、それも買取金額は2,000円にしかならなかった。ここまで来ると流石に自分を恨んだ。何故自分はこんなにも価値の低いものしか持っていないのか。金欠時にこうなるくらいなら、お金に余裕のある時にもっと高額なものを買っておけよと。

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 ここまで読んで、メルカリに出せよとツッコむ方もいるかもしれないが、過去にPCモニターを送料込み980円という破格の値段(送料・手数料を引いたら手元に残らないレベル)で売ったのに購入者から悪い評価をつけられて以来、出品恐怖症になってしまったのだ。ちゃんと「傷あり」と記載したのに傷があることに文句を書かれた。そりゃトラウマになるでしょ。

 もっと言うと、貧乏人はiPhone使うな、格安スマホにしろというコメントもそろそろ来るかもしれない。そもそもワイモバイルでiPhoneの型落ちを契約しているので格安スマホではある。ただ、意地でもAndroidを使わないのは過去にタッチの反応など使い勝手の超悪いAndroid機種に当たってしまったことがトラウマになっているからだ。反応が遅いと文字を打つだけでもイライラするので、二度とそんな思いをしたくないのである。

 確かにメルカリで売ったり、格安のAndroid機種を契約するのが賢い生き方かもしれない。でもそれは悪い評価をつけられたことが無かったり、反応の早い機種しか知らない人の考えなのだ。要するに運の良い人。私は不運ゆえに普通の貧乏人よりも金を費やし、更に貧乏になっていく悪循環なのだろう。

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 話が逸れてしまったが、何が言いたいかというと、安いものを買い続ける人生に疑問を持ち始めたということである。PCは次買う時はマックにしてみたいし、そろそろHDDレコーダーも欲しい。冷蔵庫も野菜室とまでは言わないが、せめて冷凍室の付いたものに買い替えたい(冷凍室が無い時点でおかしいのだが)。もちろん洗濯機も切実に欲しい。転職を機にお金を少しずつ貯め、高額資産を一つでも増やし、万が一老後にお金に困ったら少しでも高く売れるようにしたい。それこそが真の賢い生き方だとようやく気付いたから。


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