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Superflyの真実/『ガンダム水星の魔女』が面白い【小話2本】

1.ずっと気付かなかったSuperflyの真実

 5ちゃんねる掲示板で「Superflyの『春のまぼろし』は名曲」という書き込みを見つけたので、歌ネットで歌詞を見ながらYouTubeで聴いてみた。確かに良かった。

 それは置いておき、問題は歌詞ページの作詞欄である。

>作詞:越智志帆(おち しほ)

 もしかして、これがSuperflyの本名なのか?

 作詞で本名がクレジットされることは良くある話。しかし、Wikipediaを見たら違った。

 そもそもSuperflyは個人名ではなくバンド名で、いつも歌っている人は“Superflyさん”ではなく、Superflyのボーカルの“越智志帆さん”だったのである。


 え? これ有名なの? 存在を知ってから今に至るまで15年ほど全く気付かなかったのだが。

 今までテレビの音楽番組で、あの女性を「越智志帆さん」と呼んでいたMCは居たのか? みんな「Superflyさん」と呼んでいたのではないのか? それも私の記憶違いか?

 強いて言うなら、当初Superflyはボーカルとギターの2人組で、途中からギター(多保孝一さん)が退いたことで「Superfly=越智志帆さんのソロプロジェクト」という意味合いになっているのだそう。

 バカリズムも元々はコンビ名であの人の本当の名前は升野英知さんだが、現在は升野さん自体がバカリズムとなっている。それと同じようなものか?

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 勘違いというのは恐ろしいもので、例えば『プリキュア』は全19シリーズもあるが、その全ての原作に東堂いづみさんがクレジットされている。前身の『明日のナージャ』、更に前身の『おジャ魔女どれみ』もOPのテロップを見ると「原作:東堂いづみ」の文字が必ずある。この東堂さんって人すげえな。良くそんなにストーリーを思いつくよな。ところでどの雑誌で連載しているのだろうか。

 ……では無いのである(わりとマジで勘違いしていた)。

 東堂いづみという人は実在しない。制作の東映アニメーションが版権管理の為に使用している「共同ペンネーム」なのである。

 同じように、『ラブライブ!』シリーズで毎回クレジットされている「原作:矢立肇(やだて はじめ)」もサンライズの共同ペンネームとなる。

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 こんな例もある。声優の水瀬いのりさんは芸名であり、本名は非公表である。何かのイベントで、水瀬いのりを本名と勘違いしたインタビュアーさんが「お名前の由来を教えて下さい」と本人に聞いてしまったことがあるという。まあ、芸名の由来を答えれば良いだけなので上手く乗り切ったようだが、勘違いと言うのは時に失礼なことをしてしまうのだから恐ろしい。

2.『ガンダム水星の魔女』が面白い

 2022年秋アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』について。

 とにかく面白い。正直、ガンダムシリーズ自体を初めて観るのだが、過去作と別物と考えて良いそうなので、あえて過去作は調べず、ガンダムと言うよりは『水星の魔女』という単発作品として視聴している。

 バトルものは苦手な私がハマっているのである。戦争の無い世界(かどうかはまだ分からんけど)、学園生活メイン、女性が主人公(しかも2人ともコミュ障で“近いものを感じる”)というのが私にハマったのだろうか。

 主人公スレッタのウジウジ感からの“決闘”で爽快に勝つ(今のところ不敗)流れはエヴァのTVシリーズ初期を彷彿とさせる。この陰から陽、落としてから上げる構成は好き。

 ただ、いじめだったり会社の権力だったり理不尽な部分も見受けられ、そこは見ていて辛い部分もある。もちろんそれも改善していくと思うので、どう変わっていくのかも見届けたい。

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 あ、YOASOBIの主題歌『祝福』も良いね。特にサビの「決して一人にはさせないから」のメロディー。

 音楽知識ゼロの私が拙い解説をすると、サビの出だしで「おっ、良いな」と思う楽曲はこの世にごまんとあるが、そこから想像の範囲を出ないままサビが終わることも多い。しかし『祝福』は、サビの出だしで一度「おっ、良いな」と思わせてからの「決して一人にはさせないから」で「もっと良い!」と思わせてくれる。良いというよりは“快感”なのである。何故だろうか。音程が極限まで上がっているから? とにかくこの二段階の驚きを感じられれば私の中ではほぼ全て名曲認定している。

『水星の魔女』OPのYOASOBIに、『チェンソーマン』2話EDのずとまよ、そして『SPY×FAMILY』第2クールEDのyamaさん。ネットから火が点いたアーティストがテレビアニメ(しかも片方は日曜夕方)の主題歌を普通に歌うようになったのは感慨深い。次に来るのは“なとり”さんか?

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