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第33回議論「『大衆化への問い』を表現する」 (「歴史総合」研究チーム)


第33回は「『大衆化への問い』を表現する」というテーマでご報告をいただきました。
なぜ、生徒自身が問いを出すことが必要なのか、を出発点に学習指導要領が示す歴史総合の学び方を解説していただき、生徒たちから問いを引き出す方法を紹介していただきました。
その後、模擬授業で「ちょっとわかるけどまだわからない。ちっちゃな?を積み上げていく」を示し、その模擬授業がどうだったかを議論しました。

【出た意見】
・資料同士の繋がりがわからない。配置や順番、分野の意図はあるのか?
・それぞれ答えがじらされ見えないまま進んで生徒は不安にならないのか?
・考える体力がない生徒にはどう対処するのか?
→資料同士の繋がりはない。観点から問いを表現することを目的にその観点に関連する資料を提示。どうひもづけてどういう疑問を出すかは生徒にさせる。答えを追究することが求められる科目。答えを提示するこれまでの態度を見直す必要がある。答えが見つからないことにいかに考えられるか、飽きてしまう生徒がいる可能性については粘り強くできるラインを探る必要がある。
・なぜチョコレートの話題か?
→「歴史の扉」でチョコレートを扱う前提でその繋がりを意識
・扱う教科書によってどんな資料が載っているか違う。一般化するのは難しい。教師が何を教えたいのかを大事に、それを太い軸としてそれに向けた資料を読み解いていく。
・ちゃんと問いが出てくるのかな?というところを考える必要がある。1年生で設定されることが多い科目なので中学校との繋がりも大事。子どもたちはどれぐらい資料を読み取る力があるか。
・よりよい問いの「よりよさ」はどんな基準か生徒にわかるか
→何がいい問いかは教えていかなければならない。一人ひとりと対話をしながらいい問いを教えていければいいかと思うが、ちょっとわかるけどまだわからない、を目指しているので低次の質問は出にくい仕組み。いっしょに考える時間をつくりたい。それを生徒がどこで実感するか。歴史の授業なので時間軸を意識した問いがよいのではないか、因果関係や今と比較するものなど。

参加者28名

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