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EP.55【台湾発】新たなアイデア、startupsへ

ネットワーク効果: Andrew Chenの「コールドスタート理論」part-2

『The Cold Start Problem』という書籍の中で、アンドリューはネットワーク効果の発生、ユーザー成長戦略、そしてスケーリングの方法を読者に理解してもらうために、「冷起動理論」というフレームワークを提示しています。このフレームワークには5つの段階があり、冷起動、着火点、離脱速度、天井、そして護城河がそれぞれ説明されています。  

冷起動:ユーザーがいない状況を打開し、原子的ネットワークを構築する

新製品が立ち上がる際には常に、ユーザーがいない問題に直面します(Meta Threadsを除く)。この段階が、いわゆる「冷起動問題」です。初期の製品にユーザーが十分にいないと、ユーザーを留めるのが難しくなります。これは寒い日に車のエンジンがかかりにくい状況に似ています。

両面市場(マーケットプレイス)の共有サービスを例に挙げると、十分な供給者と需要者がいなければ、そのビジネスを立ち上げるのは難しくなります。冷起動問題を解決できなければ、十分な数のユーザーを確保できず、遅かれ早かれ製品は失敗に終わります。したがって、冷起動問題を解決することがネットワーク効果の入り口となります。

では、冷起動問題をどうやって解決すればよいでしょうか?2つの要素があります。シンプルな製品と、原子的ネットワークの構築です。  

0から1へ、「原子的ネットワーク」を作る:これはネットワーク効果が発揮される最小規模を指します。製品にMVP(最小機能製品)があるように、原子的ネットワークとは0から1への最小規模のネットワークを意味します。

簡単に言えば、人々が製品に留まり続け、使い続けるための最小単位のネットワークのことです。ここで重要なのは、最初に適切なユーザーの小グループを見つけ、適切な方法で製品を使ってもらうことです。初期段階ではこれが難しい一方で、非常に重要なステップとなります。 

協調コミュニケーションツールのSlackやビデオ会議ツールのZoomなどを例に挙げると、あなとAAと2人のネットワークができれば、ソフトウェアでコミュニケーションニーズを解決できます。これが原子的ネットワークの例です。

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