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「動物病院四方山話」10(第六感?)

私の名前は「みぃ」
動物病院で暮らしている猫
私が経験した動物病院での四方山話を紹介しています

前回の動物病院四方山話はこちら

一平ちゃんの動物病院は、まあまあ田舎というか自然が多いところにあるの。
だから、虫とかいっぱいいるのよ。

今回はそんなお話し。

病院から5メートルくらいでこのような風景に
病院の並びには住宅は無くなります


朝、私はいつものように里塚先生の後について階段を下りていく。

ケンタも私の後をついてきている。

動物病院へとつながるドアを開けて里塚先生が入っていく。

その後について私たちも動物病院に入っていく。

そう、毎朝の日課。

私たちの出勤風景。

ドアを開けたら、2メートルくらいの廊下の先が動物病院スペース。


動物病院の床は廊下より一段低くなっていて、そこに仕事中に履く一平ちゃんの靴が置いてあるの。
一平ちゃんは、仕事中は動きやすいようにスニーカーを履いているのね。

いつもはすぐに靴に足を入れるんだけど、その日は何故か靴を持ち上げたの。

そして靴の中に砂が入った時のように、靴を持ち上げてトントンってしたのよ。
部屋の中に置いてあるので砂なんか入らないはずなのにね。

なんでそんなことをするのかしら、って思った瞬間!

パラッと、何かが落ちてきた。

えっ、動いている。

何?

えっ、
むっ

ムカデ!!

「百足」と書いて「ムカデ」と読む、そう、あのムカデ!!

大きなムカデが靴の中から落ちてきたの!

たいていの人(人間)は、「キャーッ」って驚くわよね。

ところが、もう私は大興奮!
(猫たちはみんなそうだと思うわ)

捕まえなくっちゃ!

私にとっては、「獲物」なの!

こういう時は、私って素早いのよ。
ムカデに刺されないように一瞬でくわえてやったわ!

こんな風に、真一文字に真ん中を咥えると刺されない・・・らしい?


どう?

すごいでしょ!

私は得意げに口にくわえたムカデを見せてあげたわ。

「みぃ!危ない!」
「そんな事したらムカデに刺される!」

って、一平ちゃんはすっごく焦ってたわ。

「大丈夫よ、ムカデの真ん中を横向きにくわえたら刺されることはないのよ!」

って教えてあげたかったけど、口がふさがってるから教えてあげられなかったわ。

結局、一平ちゃんがティッシュを何枚も重ねて持って、刺されないように私からムカデを取り上げてしまったわ。

残念!
もうちょっと楽しませてくれても良かったのに!!

まぁ、それは置いておいて・・・

それにしても今思っても不思議なのよねぇ。
なぜあの時、一平ちゃんは靴をトントンしたのか。

だって、その時も何の予兆も無かったのよ。
それに、病院の靴を履くときにトントンしたのはその時が最初で最後。

それから後も、靴を履く前に一度もトントンしようともしないわ。
不思議よねぇ。

これって、もしかして

「第六感」っていうやつ?

もしそうだったら、一平ちゃん、すっごーいっ!

             * * *

あの時、なぜ靴をトントンしたか私にも分かりません。
あのまま普通に靴を履いていたらと思うと・・・😱

今でも、たま~にこのことを思い出しますが、靴はトントンしません。
なんの根拠もないですが、その時のことを思い出しても、「大丈夫だろう」と思ってしまうんですよねぇ。
実際のところ、大丈夫ですし。


そういえば、ムカデに関して私の地域では

「ムカデを見たらもう一匹近くにいる」

っていいます。
つがいで行動しているからお嫁さんかお婿さんがもう一匹いる、という理由だそうです。

本当かどうかは分かりませんが、皆さんの地域でも同じように言うのでしょうか?

私の住んでいるところは田舎、いや自然が多いところなので、ムカデは2匹どころではなくそこらへんにゴロゴロいるんですけどね。

病院の裏手は国有林
いかにもいろんな虫が出てきそうですよねー

夏にはセミの大合唱が起こりますが、今年は少し控えめだったような気がします


今年の夏の出来事。
暑い日に短パンで昼寝していた時。

太もも辺りがワサワサするのでふっと見たら、ムカデが太ももの上を這っていたのでした!・・・😨

キャーッ!!
ですよね。

足の上にムカデ・・・キャーッ!


話は変わりますが、今年は暑さがひと段落してからカメムシ君たちが大発生しています。
そういう年は、冬が寒くなるとかならないとか・・・

さて今年の冬はどうなるでしょうか。

おわり

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