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バスが大変なことになってるぞ

こんにちは南仙台の父です。
今回はなんてこともない題になっていますが、けっこうあちこちで大変な
ことになっている話です。

私は仙台市内に住んでいますが、東名阪と違って仙台は鉄道依存度が更に
低いのが実態です。
地下鉄が二路線とJRしかありませんから、そもそも鉄道が利用できる場所
の方が少ないです。
私はたまたま鉄道が利用できる場所に住んでいますが、鉄道が使える場所
だったとしても本数が少なかったりします。
東名阪の感覚だったらそれはもう生活しづらい環境だと思います。
最近は地下鉄も間引きするようになってきました。
昼間の時間帯だったら、10分くらいは待つ感じかもしれません。
でも、鉄道が使える場所はまだいい方だと思います。
それ以外の場所は車社会なので、車がないと生活できません。
もちろん、自転車もありますけど、そこも東名阪とは感覚がちょっ
とだけ違います。
仙台は意外に坂も多くて、その上で冬場は路面が凍結するし、降雪
もあるので、自転車は活躍できる期間が決まっています。
そうなると、車に頼ることになりますが、だったらバスがあるでし
ょっていうのもちょっと違います。
最近は渋滞してバスが遅れるということ以前に、運転士や整備士が
足らなくなっており、バスも本数削減や廃止・統合といった形が進
んできました。
すでに、山間部(仙台は市町村合併の影響で山間部もかなり含まれ
ている。)ではバスそのものが廃止となっています。
最近は少子高齢化で昭和の時代に宅地開発されて住宅地となった場
所が高齢者で占められることで、スーパーやコンビニすらないとい
う地域すら市内には出てきました。
その上でバスもなくなって、オンデマンドのタクシーとかの代替交
通機関が置かれるといった事態も発生しています。
百万都市であってもこういった状態になり始めています。
自宅の近くにもバスが走っていますが、高齢者が利用のメインだと
いうこともあって、高齢者が外に出られない状態になりつつあるた
めか、利用者もだんだんと減っているようです。
車の方も高齢者の運転が増えていて、事故やらのリスクもかなり増
えていますが、最近は運転を諦めた人も多いそうです。
(近所でも、平成の時代に流行っていたセダンが走っていて、それ
らの多くにはボディの凹みやらキズやら、ぶつかった痕だったり、
凄いのはぶつかって壊れたドアミラーをガムテープで補修して無理
やり繋げている強者も見たことがあります。)
私は近所にスーパーやコンビニ、ドラッグストアーなどもある程度
あるので、徒歩でも生活できるくらいですが、元々仙台っ子の多く
が車生活だったので、数百メートル先のコンビニですら車で行くよ
うな人も多いので、この先はもっと大変になるかもしれません。

さて、バスの話でしたよね。
仙台市は交通局(市バスっていうやつ)と宮城交通の二つの事業者
があります。
最近は交通局のバスでも実際には宮城交通の受託になっていて、車
両の管理も運転士も宮城交通ということもあります。
(東名阪だとこういう形態は多いみたいです。)
先日も報道で(しかも全国ネットで)交通局のバスが自家用車を煽っ
たとして、交通局の偉い人達が謝罪してましたけど、実際には運転士
は宮城交通だったので、こういうところにも歪が出てしまっているの
かもしれません。
仙台は両方の事業者とも市内中心部を除いて、距離で料金が変わるシ
ステムになっています。
乗れば乗るだけ料金が上がるってやつです。
自宅近くのバスもそうですが、バス停一つで料金がガラッと変わるこ
ともあります。
都バスなどのように市内均一料金ではないので、バス利用が前提の人
にとっては交通費はバカになりません。
若い人の呼び込みや子供の利用促進で色々な施策を採っている事業者
もありますが、やっぱりバスって年寄りの乗り物ということや、車の
便利さに慣れきってしまい、今さらバスかよって人も多いようです。
だから、バスの利用も増えず、低迷して渋滞の原因にはなって、現場
の人たちのモチベーションも給与も上がらないという悪循環になって
しまうみたいです。
バス乗務員募集の広告も多いですけど、賃金の悪に報われない仕事な
ので、よほどのバスマニアか、もう長距離トラックには乗らねえって
人くらいしか来ないのが実態らしいです。
最近は新卒での乗務員募集なんかもやってるそうですけど、マナーの
悪い利用者も多いから、ブラックな感じしかないかもしれません。

私も時々バスは利用しますけど、今住んでいるところも鉄道とバスが
両方使えることを前提で探したこともあって、今のところは問題もな
いのですが、バスは本数も少ないし制約も多いのが困ります。
ただ、親戚とか見てると郊外の坂の多い場所で、バスも店も減って動
きが取れず、年を取ってからは持ち家もハンディキャップになるのを
横目で見ているので、やっぱり買い物と移動手段を確保できることが
大きな条件で、そういった意味では仙台でも一部の地域はギリこの範
囲だとは思います。
今後、もっと人口が減っていき、年寄りだらけになったとして、バス
もきっと運転士が70代、整備士も90代の人がヒーヒー言いながら毎日
運行を行っていて、そんな中をたまに小さな子供を連れた親とか乗っ
てきたら拍手が沸くみたいな世界になるのかもしれません。
今のバスは車イスやベビーカーを固定できる仕組みもありますが、や
っぱり人力に負う部分も多いです。
だから、仮に70代の運転士が運転していて、車イスに乗った障碍者の
利用者を人力で乗っける(リフトのサポートはあったとしても)こと
も難しくなるかもしれません。

バスの中も最近はほぼノンステップになってますが、どうしても後ろ
にエンジンや燃料タンクがあるために後方が高くなって、段差が生じ
るようになってます。
たぶん、電気バスになったとしても多少小さくなるかもしれませんが
、電池がある分はそれほど構造的に変わらないかもしれません。
バスも前方のフラットな部分は混んでるけど、後ろの段差があってひ
な壇みたいになってる方には人が居ないなんてこともあります。
テクノロジーは進化しても構造的な問題は解決できないみたいです。
最近は社内放送もAIで自動化されているので、究極には運転士もAIの
自動運転化が目標になるかもしれません。
たぶんその頃にはいわゆる敬老パスも顔認証とか、指紋・虹彩認証と
かになっていて、爺さん婆さんもいちいち巾着から敬老パスを取りだ
さなくてもいい時代になっているのでしょう。
降りる時も今はボタン押して知らせてますけど、脳波をAIが検出して
降りたいバス停で停めてくれるようになってるかもしれません。
バスがなくなっちゃうと大変なことになるから、今のうちにバスが利
用できる地域の人はバスを使える生活習慣に慣れておいた方がいいか
もしれませんよ。

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