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対話できる場

 11/30(木)、渋谷ヒカリエ8階 8/COURTにて、「カフェゼミ#59」が開催された。NPO法人ピープルデザイン研究所の田中真宏さんをゲストにお招きし、田中さんのキャリアについてお話を聞いた。

 田中さんは自身が行っている福祉の事業についてのお話で、福祉関連の商品で、デザインがダサいと思うものがあると述べていた。私はその話を聞いて、堂々とダサいと言えるということは、ある意味障害を持っている方を対等に見ているなと感じた。

 田中さんの話を聞いた後、各テーブルごとで議論を行った。私たちの班は、大学生2人、社会人2年目の女性1人、親世代の男性2人であった。環境も経歴もバラバラである。

 1人の男性の方が、「田中さんのようにマイノリティをポジティブに捉えられるのが理想だけど、隠そうとする人もいるよね。余計格差が広がってしまいそうだから、受け皿もなければ。」という意見を述べた。身近に親の介護をする人が多く、マイノリティを隠そうとする人も見てきたという実体験からこの意見が出たようだ。自分よりも長く社会経験を積んだ方ならではの目線だった。

 それを受け、社会人の女性が「その意見は自分では思いつかなかった。一人で全部のことを知ろうとするのではなく、それぞれの人が専門分野を持ち寄って会話によって情報共有するのがいいですよね。」と言った。今回同じテーブルで対話をした方々は、意見に違いがあったとはいえ、他人の意見を受け入れる潜在意識があったように思う。考えが合わないからといって、否定しないで自分の知見を増やすことの大切さを実感できた。

 普段のゼミよりも幅広い世代の人と対話ができるという点でも、カフェゼミはいい場だなと思った。


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