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乃木黒に侵食されかけながら『VIVANT』最終話感想

ついに最終回が来てしまった『VIVANT』、心待ちにしていましたが、まだ終わらないでくれという気持ちも半分あり、まだ興奮が冷めやりません。

最終回はシーンごとにずっと涙を流していた気がします、それぐらい濃い内容の79分間でした。

「『VIVANT』はやっぱ大河ドラマなんだよなぁ〜〜!」

と、泣きながら納得していました。

乃木黒に頭を支配されそうになる私

ベキは、乃木さんが別班の任務で来たことを承知の上でテントの仕事を担わせていたのでした。さすが、優秀な人です。
乃木さんと黒須さんはベキに見逃されるどころか協力を要請されました。

二人は無事部屋に帰るんですが、その途端に黒須さんは乃木さんを壁に押し付けます。

おっとっと。

まぁ、そうですよね。何も知らされてないわ撃たれるわ、拷問されるわひどい体調になるわ、この何日間は黒須さんにとって地獄の日々だったに違いありません。緊迫した空気が一瞬流れます!

かーらーのー!
安堵の、乃木さんの肩口に額寄せ……!
はぁぁぁ〜ダメだ、乃木黒で3話くらい作れちゃう。控えめに言ってこの方々の先輩後輩関係とても美味!

「自分には言ってほしかったです」

そ、そうだよねぇ〜〜〜!視聴者もおんなじこと思ってたよぉ〜〜〜!
これからは志を同じくしてがんばれる、という喜びがヒシヒシと感じられる黒須さんの眼差しが、乃木さんに注がれたのでした。

そして、その眼差しをごく自然と受け入れ、拷問や心身の傷に孤独に耐えてきた黒須さんを優しく抱きしめる乃木さん。
二人はかなりの数の修羅場を潜り抜けてきたに違いありません。

冗談でなく、乃木さんと黒須さんのスピンオフはマジで需要しかないので作った方がいいですよ公式さん。

『VIVANT2』はすでにある!

私は公式至上主義ですので、物語の行方をそのまま楽しめるタイプなのですが、慣れない考察とやらを上の記事でしていました。まぁ、妄想という名の翼をはためかせてみたんですけどね?
新庄さん…あなたやりましたね。ポンコツ具合で人の目を誤魔化せたんでしょうが私の目は誤魔化せませんでしたヨ。
公安の会議で、野崎さんが乃木さんのことを深追いしない方針とした時にひとり抗議の声を上げたのが新庄さん、あなたでした。そこからちょっと引っかかってたんですよね。

ただ、まだ回収されていないことがありますよね?
たとえば、小日向さん演じる長野専務のあの余白の表情のワケ。たとえば、ジャミーンがなぜ野崎さんに近寄り難い態度をとっているのか。
まだ語れる余地が細部に残されているんですよ。

また、知りたいこともたくさん増えました。
乃木さんの作戦に櫻井さんは事前にどこまで承知していたのか。テントのモニターたちが大人しくこのまま解散してくれるのかどうか。ベキたちは本当に亡くなったのかどうか。ノコルがバルカ政府でどう力を発揮していけるのか。ブルーウォーカーの再就職先はどこなのか。乃木さんが電話でノコルに言った『花を手向けるのはまだ先になる』という台詞の真意は何なのか。(ノコルがおにーちゃんに普通に話してくれる〜!)

また私、想像の翼をはためかせてみますとね、これらの語れる余地は『VIVANT』スピンオフ作品や『VIVANT2』の序章なんですよ。
第1話のサム役の方も言っていました。シーズン2待ってまーすって。

妄想もあながち間違いではないらしいことは月曜の朝に判明しました。
平日はTBSをつけているのですが、昨夜のVIVANTファンミーティングのことについてニュースで報道されていました。福澤監督が、

『次があるかはみなさん次第。僕の中では第3部までできている』

という旨のことをおっしゃっていたんです!

福澤監督、あなたは大きな渦ならぬ沼を生成しました。沼には私のような物語乞食が大量におりますので、安心してその3部まで放出していただければ有難いです。

スピンオフについては黒須さんにスポットライトを当てたものをぜひ。若くして別班で活躍する彼の過去はきっと個性的でスタイリッシュで面白いと思います!2クールくらいやってほしくて、後半のクールで乃木さんに出会ってまずは黒須さんの方が反発して衝突しましょ。そこから信頼関係にしていくんです。

強固でしょ〜〜〜!?

テント潜入でのあの増大な憎しみはそれを経ないと生まれない、生まれない。

愛と冒険の物語、ここに完結!

『VIVANT』は早い段階から、『乃木さんの愛と冒険の物語』と銘打っていました。
親子の愛、日本への愛、子どもへの愛、恋愛、広い意味での家族愛、あらゆる形の愛を感じることができました。
このドラマはまさしく大河で、全10話で我々視聴者も途轍もなく壮大な大地を駆け巡り、乃木さんと冒険をしてきた気持ちです。

今回の冒険の果て、しかと見届けさせていただきました。

制作費は膨大だったでしょう。もっと観たい演者さんがいたでしょう。
どこかで、どちらの意味でも『無駄遣い』という言葉を聞きました。
無駄遣いにするかは、我々次第ではないでしょうか。

テレビや世界に何の影響力を持っていない私が言うのも恐縮ですが、無駄遣いで終わらせたくはないです。日本のいい所を世界に発信しようとする福澤監督の心意気は物語の端々に見えていました。最終回でのベキの演説の台詞や別れのシーンもとても日本的で印象に残っています。

楽しく、希望溢れる作品はもっと世に広まってほしいと願っています。

誰かの感想を聞きたい

もっと平静を保って、フローライトの採掘権についての頭脳的な争いや、味方が集結しバルカの膿であるワニズたちを捕縛できたこと、父を犠牲にしてバルカの未来を守る決断をした各々のこと等等、書いてもよかったなと思いました。
しかし、全てが見どころ過ぎてとても私の手には負えません。

この感想を書き終わったら、みなさんの『VIVANT』記事を回らせていいねさせてくださいね。

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