見出し画像

生活の営みと、書くことの決意

朝5時台に、夫の歌い声で目が覚めた。

同じフレーズを何度も歌う夫に少々イラつきながら
夫はまるで何も気にせず、自分の好きなように歌う。
それは、「歌う」んじゃなくて、「出してる」だけだよと、目を瞑りながら思う。

昨日の夜、夫は「明日朝早くでてくから」と言った。
何時?と聞くと、「会社に6時半」という。
家から会社までは少なく見積もっても40分はかかるから、
きっと今は5時台なんだろう。

絶対に起きたくない。

目覚めさせないでおくれよ…

「じゃあ行ってくるね!」
そうして何度も同じフレーズを歌っている夫が
目を瞑っている私に声をかけて、玄関が開いて、閉まった。

※返事が返ってくるか返ってこないかは
彼にとって別にどうだっていいこと。

急に家中が、しーん。とした。

私はなおも目を瞑り続けた。


別にこんなことは初めてではない。

初めてではないのだ。

初めてじゃないのに、いつも腹だしい気持ちになってしまう。


「世界は、私が傷つかないようにデザインされているわけではない」

誰がそんな素敵な言葉を言ったのだっけ?
今の私には、ささやかながらも、すごい心に刺さる。

そう、世界は私が傷つかないようにはデザインされていない。
むしろ傷つくことや困難を抱えることによって、
私が変化していくことが求められているのだ。

急に私は起き上がってパソコンを開きたい気持ちになった。

中学生のとき、不登校気味だった私が唯一やっていたブログ
中高生のとき、純文学に憧れて、現代文の教科書を読み込んだ日々
大学生のとき、大学図書館で読み漁った本の数々

ああ、そうだ、
文章書こう。

それで私が変われるかわからないけれど、
今の私に必要な気がする。

アウトプットとかインプットとかPDCAとか関係なく、
なんか、ただ、書きたい。
憧れてたあの人たちの背中を見つめながら、
少しでも自分を変化させて生きていきたい。

ペンネームはマノン。
これは、マノン・レスコーから。

パソコンは、Mac book air。昨年買った新品。

3DKのキッチン近くのダイニングテーブルにて書き綴り始めることにしよう。

そんな決意をした残暑の朝。

もしたどり着いた方がいらっしゃって、
読んでもいいよって方は、
お付き合いいただけると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?