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掃除の会に参加して学んだこと18~メンバーの話題から「当て字」について考えてみました。「気良い」「気枯れ」「顔晴る」「考動」    

 掃除に学ぶ会に参加する楽しみの一つに、老若男女、様々な職種の方との交流があります。
 掃除を終えて、そのまま、「さよなら」をすることも多いですが、時に喫茶店やランチに行くこともあります。
 そんな時に、聞ける、その方の思い出話、武勇伝、自分が知らない業界(仕事)の話を聞けて、また違った世界が広がります。


 今回の話題は、メンバーの一人から出てきた「当て字」についてです。

 
 日本語の特徴として、漢字やカタカナ、ひらがななどの語種が複数あります。
 そして、発音は同じでも意味が異なる「同音異義語」があります。
 

 例えば、「せいかく」という音でも「性格」「正確」「精確」・・・などたくさんの意味があります。
 
 今回の当て字はさらに発展させて、漢字の本来の意味に関係なく、音や訓を当てはめて、描き表すだけでなく、「意味」を新しく込めた内容になります。
 
 

「清い(きよい)」は「気良い」。


 きれいな場所、掃除された場所、整った場所はおのずといるだけで「気分が良くなる」。そう、「気(分)良い」場所! 

「穢れ(けがれ)」は「気枯れ」。


 穢れているのは、汚れているから。
 汚れた場所にいるだけで、ネガティブな気持ちになります。汚れの中には、顕微鏡で見れば細菌やウィルス、ダニの死骸も入っています。目に見えないだけで、体にとっては、あまり好ましくない環境がそこにあるということ。だから、汚れた場所に居続けるだけで、「気が枯れていきます。そう、だから「気枯れ」!
 
 そういえば、小林正観さんもよく冗談の中で、この当て字というか、同音異義語を使って、現象を説明したり、ハッとする一言を語っていたようです。
 はじめ、私はただの「おやじギャグ」(失礼!)と思っていましたが、久しぶりに本を読み返した今になって、奥の深い内容ばかりだったと感じています。
 
 例えば次のような話もありました。
 
 

「思い」があるから、悩み、苦しみが生まれる。「思い」をもたなければ、思い通りにしようとする「思い」が生じません。その結果として、自分が一番楽になります。

まさに「思い」は「重い」です。


 思いにとらわれ、執着になればどんどんとこだわりが生まれ、相手に振り回され、気分が沈みます。
 思いがあるから、重たいから沈むということでしょうか。
 
 話がそれました。

 「長生き」は、「長息」。

 ゆっくりと呼吸をする、深呼吸は健康の大元です。
 体の中では、自分が意識していなくても鼓動や呼吸、消化など、勝手に自律的に動いてくれています。ゆっくり呼吸をすると、自律神経も整いやすく、健康につながります。まさに、「長(い)息」は「長生き」
 
 辞書にない言葉ですが、

「考動」

も私の好きな言葉です。
 行動が大切とは言いますが、ただ闇雲に動いたり、後先考えずに何かしたりするのは、行動と言うより「無謀」です。だから、考えて動く「考動」を大切にしたいです。
 
 また、頑張るという言葉も、最近、あえて

「顔晴る」

に換えて使っています。
 昔は、頑張ることを大切にして生きてきましたが、それで息詰まる経験を何度もしました。
 頑張るの「頑」は「かたくな」と読みます。
 「他人にかまわず、自分の思い込みを保つ態度」の意味があります。
 頑張るの「張る」は、「広げる、伸びる」の意味があります。
 2つ併せて考えると、捉え方によっては、マイナスな意味を感じます。
 でも、「顔晴る」だとイメージが変わります。
 同じ努力であれば、必死な形相より、晴れやかな顔で続けていきたいです。きっと、その方が、周りの理解や応援も得られるし、むしろ、いい影響が広がるのではないかと思いました。
 
 掃除の会のメンバーの話から考えてみましたが、「気良い」「気枯れ」「考動」「顔晴る」などは、決して掃除と無関係ではない言葉だと思いました。
 
 皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです

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