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音頭君と出雲大社

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

表題の写真は島根県にあります出雲大社です。言わずと知れた縁結びの神様が鎮座しております。なんでも年に一度、全国の神様が出雲大社に集結するとのこと。

そこで会議が開かれるそうです。
「あの男はniceガイだ。相手は真由美ちゃんが無難だろう」
「ヨシ子ちゃんはいいぞ。八方美人だけどネ。三丁目の啓介でよかろう」
ってな感じで会議が進むそうです。
つまり人の縁を結ぶという事で、日本全国から良縁を求めて老若男女が集うのであります。

実は僕ちゃん、僕ちゃんはネ、24歳~34歳まで、毎年島根県に出張に行っていたのであります。滞在期間はおよそ2ヶ月弱。
土日が休みなので、どこに行こうってなるじゃないですかあ?
そこでみんなでお金を出し合い、レンタカーを借りて遊びに行くわけです。

「島根と言えば出雲大社、出雲そば、ワイナリー、温泉とあとは宍道湖のうなぎだ!」

休日になると調子に乗る奴っていましたよネ?

まあそいつの音頭で、そいつの運転で、僕たちは出雲大社を目指しました。
「腹減った。コンビニ寄ってくれ」
仲間の一人がそう言うと、角刈りの音頭君が言った。
「お前はあれなの? 知らないの? 良縁を求めて参拝するのに、どこの蛸が先に飯を食うんだよ。飯は参拝の後に決まっているだろうが」

音頭君がキレた。そして仲間は凹んでしまった。
僕は小さなリュックサックから、キットカットを取り出し、仲間に上げた。

松江市の駅前から1.5時間。到着しました。こちらが出雲大社でございます。


2月の出雲大社。この時はほぼ貸し切り状態でした!


鳥居の前で一礼をしたぼくら。
本堂を目指してゆっくり静かに歩いて行きます。
すると音頭君が振り返った。
「君はあれなの? 知らないの? 参道の真ん中を歩くのは神様なの。僕たち平民は端っこを歩くの。やり直し!」

音頭君がまたキレた。仲間は言われた通り、鳥居まで戻り、一礼してから僕たちと合流した。

そのあとはみんなで参拝した。僕も作法に則って参拝。願いが叶うのかは別としても、こうして目を閉じて両手を合わせるだけで、自分の鼓動を聞くだけで、神聖な気持ちになる。

目を開けると、濁って見えていた景色が、はっきりと見えるようになった。

さすがに本堂では沢山の老若男女たちで賑わっていた。

「よーし。おみくじの時間だ!」
音頭君が偉そうに言った。
みんなで200円のおみくじを引いた。
僕と仲間2人は大吉を引いてガッツポーズ!
音頭君だけ、おみくじを見ながら顔面蒼白になっている。

「初めてだ…凶を引くなんて………」

音頭君が意気消沈してしまったので、運転手交代。

このあと、出雲そばを食べ、ワイナリーで浴びるほどワインを試飲し、日御碕では海に癒され、玉造温泉に移動し、入浴料1500円もする混浴温泉に浸かり、夕食は宍道湖のうなぎを食べてビジネスホテルに戻った。

優雅な休日を過ごした僕たちのエネルギーは満タンとなった。

ただ、音頭君だけは最後までメンタルが回復しなかった。


このあと僕は、まさか9年間も毎年出雲大社に行くとは思いもしなかった。
毎年出雲大社から呼ばれていたとしか思えない。

そんな出雲市や松江市での思い出は、エッセイ集に書いておりますので、ご興味のある方は是非、お読み頂ければと思います。


本日も最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。

久しぶりに、音頭君にLINEを送ってみようと思います。


出雲大社に参拝後、4人とも良縁に恵まれましたとサ!



【了】


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