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猫の名前と猫の要望

猫の名前はゴエモン。

猫を飼うなら、男の子ならゴエモン、ルパン、ジゲン。女の子なら藤子ちゃんって決めていた。ルパンは黒猫、ジゲンはキジトラかなぁ?藤子ちゃんって女の子の猫にぴったりだと思う。魔性な感じで。

外で会った時からゴエモンって呼んでたし、猫もゴエモンって呼ぶとくるから、ゴエモンなのだ。
まあ、名前付けてかまってる時点で、ワタシもちょろいと言うか、ゴエモンの策略に絡め取られてるというか(笑)

そんなゴエモンの要望は大きく分けて二つ。
ご飯と抱っこ。

そう。ゴエモンは抱っこ大好き猫なのだ。
ケージから出してあげて部屋の探索でもする?と自由にさせても、スリスリくねくねと足元に寄ってきて、抱っこをねだる。
そして、抱っこすると、前脚をふみふみしながらゴロゴロと喉を鳴らし、そのままウトウト。
猫はもっと探究心に満ちた生き物だと思っていたのだけれど、流石おじさん猫。ひたすら抱っこを欲するのである。

愛しい。ひたすら愛しい。
そしてこんな甘ったれが外で生活していたなんてと思うと、心がきゅーっとする。
きゅーっとするけど、シラミが根絶されるまで一緒に寝るのは我慢。

そしてもう一つはご飯。
ゴエモンはとにかくガツガツと、あっという間にご飯を食べる。それはもう、お皿まで食べてしまうくらいの勢いで。
ドライフードの袋に、1日の提供量の体重毎の量がのっているのだけど、そんなの足りませんよ!って勢い。大昔に家にいた猫はマダラ食いと言うか、ちょっと食べてはどこかに行って、って感じだったし、友人の猫さんも、「山に行く時は2日分とかまとめて置いとくの」とか言ってたし、猫とはそう言う生き物だと思っていたのだけども。

外での生活は、ご飯にありつける時はとにかく早く沢山食べるのが鉄則だったのかなあ。
獣医さんは普通の体型というけれど、ぽちゃぽちゃしてる方が幸せそうに見えるし、もしかしたら体が欲してるのかもしれないし、お腹がゆるくならないなら量を少しずつ増やしてみようかな。
フードをまるで飲み物のように、あっという間に食べるゴエモンに、また心がきゅーーってなる。

沢山抱っこして、ご飯も沢山食べようね。
ゴエモンは大人しくて甘ったれでいい子なんだから、残りの猫生はあったかい部屋でぬくぬくと過ごそうね。なんて、呟きつつ、小さなでもあったかい体温を膝に乗せて撫でつつ。

氷点下の朝、真っ白な庭を見ると、ゴエモンは暖かな所で寝てるのかしら、とか。
強風で吹っ飛ばされそうな日も、土砂降りの時も、どうしているのか心配していたから、今はそう言う心配の無い環境にいると思うと、自己満足かもしれないけどほっとする。

もっと過酷な環境で生きている外猫さんは沢山いるし、保護ボランティアされている方々は本当に凄いと思うけれど。
ゴエモンに選ばれたからには、幸せにするから。
違うな。ゴエモンが私を幸せにしてくれるんだな。なんて、そう思う。

そう。まんまと絡め取られてる、ちょろいヤツなのである。

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