王座戦1日目

無駄に長い前日譚(約2000字)にお付き合いして下さった方ありがとうございます。
ここからは王座戦1日目について書いていこうと思います。
初日の当たりは早稲田大学、立命館大学、北海道大学とかなりハードなスタートになりました。

初戦 早稲田大学
学生名人の川島氏、準名人の糸田氏を筆頭に学生トップレベルの選手が揃い踏みの強豪校です。
初戦はお互いにオーダーが分からないため小細工なしのフルオーダーで挑みました。
当たりとしては層の厚さの差から必然的に格上との対戦ばかりになりましたが、勝機はゼロではないかなという感触でした。
筆者の相手はエース&学生名人の川島氏になり
前日に当たる気がする~と言って建てたフラグを回収する形になりました笑
戦型は川島氏の先手中飛車の出だしから角道オープン向飛車穴熊になりました。

堅い穴熊に組まれると勝ち目が無いと考え早めに仕掛けてこの局面で9二角と打ちました。
意外と先手の受け方が難しかったようでペースを握ることに成功しました。

そこから着実にリードを拡大しながら川島氏の猛攻を受け止めて勝勢になったと思ったこの局面からノータイムの連続で迫られて焦りから対応を間違えて気づいたら攻めが繋がれて逆転されてしまい、そのまま押し切られてしまいました。
余談として川島氏の驚異的な終盤力に脳が焼かれて棋譜が思い出せない現象に陥りました笑
対局後に某後輩から『予想通り(優勢になってから逆転される)でした笑』と言われました(泣)
結果としては2-5で負けでしたが、國井が主将の糸田氏に勝って振り飛車党の主将がなぜか居飛車で勝っていました(ただの強い人)

2回戦 立命館大学
エースの武沢氏や一般大会で結果を残している畑山氏の他にも強力な選手が大勢いて早稲田大学に負けず劣らずの強豪校です。
オーダーとして立命館は下側の戦力が厚いのと
(強い選手しかいないのでしいて言えば)
夏の勝利を踏まえて國井を橋本氏、藤原を畑山氏に当てるために7人中4人が1年生というフレッシュなオーダーに(1年生が主戦力なので妥当)
オーダーは概ね予想通りで國井と藤原が夏の再戦となり厳しいながらも少しは希望がある当たりに
筆者の相手は吉瀬氏となりミレニアムvs四間飛車の将棋になりました。

吉瀬氏の飛車を振り直して石田流に組み替える構想に欲張って脱税したのを咎められてペースを握られました。そこから着実にリードを拡大されて苦しいながらもなんとか光明を見出そうと迫りましたが、冷静に対応されて負けました。
チームの結果も0-7と完敗でしたが、初出場で1年の永田が主将の宮越氏をあと一歩のところまで追い詰めるという奮闘を見せていました。

3回戦 北海道大学
今年度の個人戦の代表者4人に加えて橋本氏が復帰して夏よりも更に強力なチームになってます。
とはいえ上位を目指すためには負けられないのでフル戦力のメンバーで挑むことにしました。
筆者の相手は学生王将戦の代表の笠井氏となり夏の対戦では負けたのでリベンジを目指しました。
戦型は笠井氏の石田流に右四間飛車で対抗する形になりました。

次に7七桂と跳ねて仕掛けを封じようとしてきましたが、この局面では6五歩が成立して角交換から馬を作ることに成功してペースを握りました。

そのままお互いに自陣に手を入れていましたが、馬の差の分ジリ貧になると考えて笠井氏が動いてきました。最初は同飛車から何かいい手が無いと厳しいと思ってましたが、6五銀が角の紐を外しつつ飛車に当たることに気づくことが出来て優勢になりました。しかしながら笠井氏の決め手を与えない粘り強い指し回しに苦労させられ、迫ることに成功したと思ったらいつもの終盤力(笑)が発動して勝負形に持ち込まれて詰まさないと負け寸前の局面になって焦りましたが、奇跡的に19手詰を読み切ることが出来て勝てました。
チームも6-1で勝利して1日目の最後をいい形で終えれました。
王座戦2日目に続きます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?