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東西南北順で「地蔵買うた」? なるほど…「四天王像」制作記<前編>

 noteの世界のみなさん、こんにちは。きんぐじょーです。
 さて、またまた「note」さんから「今月中に書けば、18カ月連続投稿になりますよ。記事を書きませんか」というメッセージが届きました。「担当編集者からの作家への催促」ではありませんが、これが届くと、何となく「おっと。今月も、もう〝〆切〟か。頑張って書かなくちゃ」みたいな気持ちになってしまいます。ということで、今月も月末ぎりぎりになってしまいましたが、新たなプラモ制作記を。ただし、ちょっとばかり仕事の方が忙しく、じっくり書けないため…この記事は前編として公開します。「連続投稿維持」目的のためでもあります(笑)。
 今回ご紹介するキットは、海洋堂さんのアートプラ「四天王像」。我が家の「守り神」にするべく、4体まとめて作ってみました。

さて…四天王像って何?

 こちらの「四天王像」、Amazonで品定めする中で、何となく引っかかっていたキットです。「四天王」ですから、「どうせ作るなら、まとめて4体揃えたい」とポチポチとひとそろいで購入してしまいました。
 作るにあたり、まずは「四天王」についての予備知識をネットで調べてみました。四天王とは、帝釈天の配下で仏教世界を守る神様のことだそうですね。それぞれに守護する方角があって、東が「持国天」、南が「増長天」、西が「広目天」、北が「多聞天」。この順で「地蔵買うた(じ・ぞう・こう・た)」と覚えると良いそうです。なるほど。
 で、今回のキット制作ですが、一体一体、順に作ってはいるのですが、それぞれ個別に紹介していくと同じような内容になってしまいそうなので、(私が作業の節目節目で写真を撮り忘れていることもあり)4体を作っていく中から、ご紹介したい部分を抜き出して書いていこうと思います。

基本は素組み。自分なりの「質感」表現で

 こちらのキット、いずれも組み立てには接着剤が必要です。このところパチ組みキットばかり作っていたので、久々の接着剤使用。ちょっとだけ緊張します。失敗できないぞ、と。
 4体のランナーやパーツですが、それぞれが「緑」「灰色」「青」「エンジ」の成形色になっています。いずれも鈍い銀色がかっていて、金属感が感じられる色になっています。

こちらは「多聞天」(青)のパーツになります。成形色は鈍い銀がかった青

 組み立て説明書などにあった「塗装例」では、木造彫刻であることを意識した茶色をベースに「経年劣化」感を表現する方法が案内されていました。これはこれで、かなりリアルな仕上がりになっていて見とれてしまうのですが、私の技術を考えると難易度はかなり高いのです。
 ただ、4体それぞれにパーツ成形色が違っていましたから、せっかくなので、それを生かした仕上がりにするのも悪くないなと。「このまま素直に組み、後からウェザリングで自分なりの質感を作ってみよう」という基本方針を立てました。

こちらはエンジ色の「増長天」のパーツです

 ここで、ちょっと迷ったのがいつもの「電飾」。それぞれの像が持つ鋭い「眼」の部分に穴を開けてLEDで「光る眼」に-という改造も考えました。ただ、「四天王像に失礼ではないか?不敬に当たるのではないか?」との妙な思い(考えすぎか?)に加え、「頭部が割と小さいので細工が面倒そう」「完成した4体が勢揃いしたところが早く見たい」といった理由から、今回は電飾は取りやめることにしました。

良く出来たパーツ分け。合わせ目が目立たない

 組み立て工程をご紹介します。こちらのキット、どれもパーツ数はそれほど多くないので、割とサクサク組み上げは進みます。塗装も完成後のウェザリングだけ施すことに決めていましたから、手の遅い私でも一体あたり、トータル小1時間くらいで組み上がります。
 感心したのは、パーツ分け。例えば頭部などは顔部分と頭髪部分、耳部分がうまく分けてあり、組み上げた後でも、合わせ目が目立ちません。接着後の「合わせ目消し」なんぞ〝心配ご無用〟な感じです。

増長天の頭部。顔部分と頭部はこんなパーツになってます
組み上げるとこんな感じに。合わせ目があまり目立ちません
これは「広目天」の頭部。こちらは耳が別パーツになっています

 パーツ表面には細かな凹凸が施され、絶妙に「像」の質感が再現されています。金型はどんなふうになっているのでしょうね。前回ご紹介したバンダイさんの「シン・仮面ライダー」のスーツの表面の仕上がりもなかなかでしたが、海洋堂さんのアートプラも、すごいです。

増長天の腰部。細かな凹凸で表面の質感が再現されています

ちょっとだけ小細工も施しました

 さて、こんな感じで、パーツの出来具合に感心しながら、組立はどんどん進んでいきます。
 そんな中で、少しだけ手を加えたのが「多聞天」が左手に掲げている「宝塔」の部分。神社の灯籠のように空洞にした方が感じが出ると思い、ドリルで穴を空けてみました。私のちょいとしたこだわりです(笑)。

多聞天の宝塔。左がbefore、右がafterです。

 そんな「小細工」を施しつつ、「四天王像」は割とあっさり、それぞれに組み上がりました。で、ここからはウェザリングによる、質感のブラッシュアップにチャレンジしてみたのですが、この記事はここまでにしたいと思います。
 ここまで、お付き合いいただき、ありがとうございました。後編は後日、できるだけ早くに公開したいなと考えています。(つづく)  


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