見出し画像

「しんかい」だけに?奥も深いぞ~有人潜水調査船「しんかい6500」制作記㊤

 noteの世界のみなさん、ごぶさたしています。きんぐじょーです。さて、以前にちょっとだけご案内していましたが、制作中の「しんかい6500」の作業が進み、作業中の写真なども揃ったので、制作記にも着手することにしました。それでは始めます。

積みプラ2年。パーツの数と細かさに腰引けつつも…

 このキットを購入したのは、例によってAmazon購入履歴をたどると2020年7月下旬のことでした。概ね2年ばかり積み置きしていたことになります。どうしてこのキットを買うことを決めたのか、全然覚えていません。このころにはバンダイさんの「スターウォーズ」関連キットに感心があり、探し回っているうちに、「これ、いいじゃん」となったのではないかと思います。

 前回作った「ギガント」の後、次は何を作ろうかなと、積みプラを見ている中で最初に目がいったのは、とある「寺社もの」キット。箱を空けてパーツも眺めたのですが、なんとなく、気が進みません。「屋根」や「柱」「壁」など同じような形・色のパーツ(当たり前ですな)だったこともあるかもしれません。そうこうするうちに、この「しんかい」に目が止まりました。電飾仕込み済みのキットでもあり「バンダイさんのパチはめキットだし、さくさく進むかな」と…。

パーツいろいろ。色もいろいろ。

 あらためて箱を空けると「あれ、こんなにパーツ多かったっけ? しかも細かいのが多い…」。ただ逆に多彩なパーツを見て「これなら、それなりに楽しめそうだ」と手をつけることにしました。

組み立て説明書というより「ガイドブック」

 このキットの一つの特徴は、組み立て説明書。組み立ての図解ページの合間に、本物の「しんかい」の特長やスペック、各部の機能などが非常に詳しく説明されています。プラモの説明書というよりは、まさに「しんかい」のガイドブック。本物を撮影した写真も数多く載っているので、塗装する際の色のイメージ、船体各部を組むときの参考になります。
 私はそれほどディテールにこだわって作る方ではないのですが、「プラモの達人」さんには非常に役にたつ「参考資料」になるのでは、と思います。それだけ「解説」部分が充実しています。

乗組員のフィギュア、姿勢が窮屈そうで…

 素直に説明書の順番に作ることにして、まずは「乗組員&ダイバー」のフィギュアから手をつけます。パーツ成形色は「肌色」。組み上げてから色を塗ることにします。スケールは48分の1なので結構小さい。基本的にパチはめなのですが、このフィギュアは接着が必要です。組み上げると、それぞれに個性的なポーズ。狭い船内での観察・観測の様子を再現しています。乗組員は操縦室に配置、ダイバーはジオラマ的に飾ることになります。

組み上げたフィギュア。上2人がダイバー、下3人が乗組員。

 色を塗ります。細かいですが、何とか塗り分け。ダイバーのウエットスーツ感はまあまあでしょうか。これに比べると、乗組員の青いユニフォームの方はもう少しつや消しを強めて布感を出した方が良かったかもしれません。乗組員の胸には何と書いてあるかも分からない小さなデカールも貼りました。

ウエットスーツ感はまずまずのダイバーさん。顔はちょっと怖い…
船内に接着後の乗組員フィギュア。接着前の写真を撮り忘れてました

細かいデカールをちまちまと。軟化剤に感謝…

お次は、船内のさまざまな装置類。こちらはパーツそのものの組み上げは問題ないのですが、デカール類が細かくて難儀しました。デカールの軟化剤などを駆使して、どうにか形にすることができました。機器類の凸凹にデカールがうまく張り付きました…軟化剤って助かりますね。

パーツに細かいデカールをぺたぺたと。スイッチなどのでこぼこにもうまく食いついてくれました

 ここから、「しんかい」の乗組員コクピットを組み立てます。「耐圧殻」というのだそうですが、ここは深海の水圧に耐えるために球体になっていて、説明書によると内径2メートルしかないとか。そんな狭いスペースの中で観測・観察を行っているんですね。コクピットを組んだあと、乗組員を配置します。狭い船内で腹ばいになって水中を観測したり、体を縮めながら機器を操作してデータを取ったりする様子が再現されています。

内径2メートとか。狭いな…

 お次は船体。説明書の写真を見ると、船体内部の「浮力材」部分は焦げ茶色で塗装されているので、手元にある茶系+黒を混色して何とかそれらしく。ここはエアブラシで一気に塗ってしまいました。それなりに近い感じは出せたと思います。

さっと塗ってこんな感じです

混色をエアブラシで。ところが塗り忘れたパーツが…

 ところが私、うっかりしていて、同色で塗るべき船体前部を忘れておりました。浮力材を塗った色は適当に混ぜたものですから、もう作れない…というわけで、あきらめてそのままに。浮力材パーツはボディーの核になりますが、最終的には外壁で覆うことになるので、まあ良いかと。

船体の前部。パーツ成形色の銀色のまま…塗り忘れです。見なかったことにします。

 船体(浮力材)をパチンと組んで、耐圧殻を取り付けました。前述の通り。電飾キットつきなので、コクピットと船体前部のサーチライトがLEDで光ります。

こんな感じに組み上げてスイッチを入れると…
LEDでコクピット内部とサーチライトが点灯。ちょっとまぶしいか…。

 船体内部をくみ上げたところで、今回の記事はここまでにしようと思います。その後も作業が進んでいるので、次回は完成までご紹介するつもりです。なるべく早く後編に、と思いますが、どうなりますか…。
 読んでいただき、ありがとうございました。 (つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?