20180322木曜会レポート

本日も以下の内容で木曜会を行いました。

実技→類経

本日の実技はツボを捉えて鍼を刺すときの押手の上下圧と左右圧を注意して実技に取り組みました
今回の患者さんは脾虚で治療したため取穴は「大陵・太白」で行ったんですが、以前、私がこの取穴で治療した際の事です。
この時、押手をしっかりとしよう!しようと意識しすぎたり、取穴する場所が不安定なため上下圧や左右圧を力強くした為にその結果、患者さんから痛いと言われました。
そして次に痛くないため優しくしようと力を弱めると押手が浮いているためにまた痛いと言われました。
今回は過去の経験を踏まえて、押手をする際に中指から小指まではしっかり患者さんの身体に密着させるようにして、示指と母指は上下圧や左右圧に気をつけながら実技に取り組みました。
その結果としてはまだどこからしらに変に力が入っていたり、押手が浮いている点がみられる為、以前ほど痛いとは言われませんでしたがまだまだ改善していく課題がみえた実技になりました。

類経は脉色類の第二十三回を輪読しました。
第二十三回では孕脉について述べています
「脉要精微論」では尺膚を診る事で身体の状態を診ます。
その為、手の少陰心経の脉の流れが滑らかなのに動きが激しい時は、「心」は血を生じる為に血が集まってきてる事から妊娠してるのだと考えられます。

啓玄子の説では「小指の動く所にある窪みの所」=手の少陰心経の「神門」の辺りで妊娠しているか?を診ます。

陰が強くうって少陰経が旺盛な場合も妊娠していると考えます
これは本来、陰脈は沈んでいるものです
しかし、これが手をうつほど強いと言うことはそれだけ旺盛と考えられます
ここでは「陽邪」に似ていると例えています。
「陽邪」と言うのは本来、外から外邪が侵入した為に身体がそれに対抗するため戦うため、強くて大きな脈になります
しかし、妊娠の脈は「邪」が入ってきた訳ではないのに「脈が大きくて強い以外で特に変わった所がみられません」
ここではこれを「陰の中に陽を見る」と表現していて、脈としては全体的に調和がとれた状態です
よって妊娠していると考えられます。

妊娠と言うのは病気ではありません
しかし妊娠すると陽気の塊が集まってくるため普段とは違った脈が見られます。

今回のお話は、日頃、妊娠してる方の脈をなかなか診る機会がない私にとって、非常に知らない事ばかりの内容でとても面白く勉強になりました。

以上で本日のレポートを終了します。


毎週木曜日は以下の勉強会を行っています。
20:00〜22:00実技練習
22:00〜23:15類経輪読
USTREAMにて輪読会Live配信しております。
USTREAM http://www.ustream.tv/channel/chovix
にしずか Labo http://www.nzlabo.com
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