20180125木曜会レポート

本日も以下の内容で勉強会を行いました。
実技→類経の輪読

本日の実技は本治法に重点を置いて取り組みました。
前回の時に他の方が今回の患者さんを治療をした際は、復溜を補法の行間の補法で行ったそうです。
その後、その日は良かったそうですが次の日から妙に上半身が暑かったといって自分自身で行間を輸冩すると楽になったと言ってました。
主に今回の症状の原因がローゼによるものかは詳しくは私自身わかりませんが、補いすぎたり逆に補いが足りなかったりして誤治してしまう経験が私自身も過去にありましたので、今回はまぁまぁ補う気持ちで復溜の補法と行間の輸冩で治療しました。
輸冩後は全体的に數脈が落ち着いて左右関上が少し強い気がしたので、触診していくと胃経の足三里や上巨虚付近に圧痛と熱感を強く感じたので、その辺りを輸冩してみました。
その後は少し全体的に脈が整ったのでやり過ぎても恐いため、ここで様子見して背部置鍼をして仕上げと言う形で終わらせました。
本治法の刺激量は毎度、思いますが難しいです。やり過ぎても足りなさすぎても駄目ですので、今年はその辺りの調整を少しでもできるようになればと思います。

類経は前回からの続きで、脉色類の第十七と十八回を輪読しました。
今回の内容では尺を見ることにより身体の中の状態をいかに知ることができるか?です。
右:本・根 左:末・枝
尺>寸
脈〉色
上記の図のように例えば、顔色が凄く良いからとその人は元気と決めつける訳ではなく、例え顔色が良くても脈が弱々しいとそれは良くありませんよと考えられます。
尺は外からの影響を受けにくいため内の状態を知ることができます。
尺膚に風の邪が入った場合、風というのは陽的な力が働きます(陽実)
そうすると脈は浮いて滑脈になります。

尺肉が弱って痩せている人は「陰」が不足した状態[陰というのは形づくっている]
身体が疲労困憊してる人で「邪」の影響を受けて痩せている訳ではなく、痩せていて寒熱の病症がある人は眞陰(陰が本当にない)状態のため病も治りにくいです。

尺膚に「血」が少なくてしわしわや渋った状態だと脈は濇脈となり痺れがでたりします。

尺膚が脾が虚して肌肉がつくれないうえに水が滞ってしまう状態を溢飲といい、これは乾燥してガサガサしているようでここでは魚の鱗のような状態です。

今回の内容は日頃、脈で身体を診て身体の状態を知る視点からではなくて、尺を診て身体の状態を診るとう視点での診断内容なためまた違った視点からの考え方でした。
普段と違う観点から新たに身体の状態を診ていく考え方は新鮮な感じがして勉強になりました。
以上で本日のレポートを終了します。

https://youtu.be/erw1C_zuuzk

毎週木曜日は以下の勉強会を行っています。
20:00〜22:00実技練習
22:00〜23:15類経輪読
USTREAMにて輪読会Live配信しております。
USTREAM http://www.ustream.tv/channel/chovix
にしずか Labo http://www.nzlabo.com
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