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チャプター1-12

あの頃の事を思い出すと、なぜか微笑みがこぼれる。
決して楽しいことばかりじゃなかったのにね。
いや、むしろその最中は、結構苦しかったよね。

それでも、思い出すと微笑んでしまうのは、私の脳内で、「物語化」されてしまっているからかしら?

脇氏の要注意人物になったといっても、目の前の本来の経理の仕事は山積み。
まあ、しばらくは遠くから当たらず触らず、様子を見て行けばいいわ。
私はそう思った。

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