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チャプター1-9

あの頃の事を思い出すと、なぜか微笑みがこぼれる。
決して楽しいことばかりじゃなかったのにね。
いや、むしろその最中は、結構苦しかったよね。

それでも、思い出すと微笑んでしまうのは、私の脳内で、「物語化」されてしまっているからかしら?

中島さんの尖った背中は、私の声を受け流し、尖ったままだった。

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