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第21回PKCレポート

こんにちはkinghaloです。今回は、先日行われたPKCのデータのまとめが終了したので公開したいと思います。
PKCってなんぞや?という方に簡単に説明させていただくと、「KC前に数十人規模で勝敗付けながら無限にポイントバトルやってデータを合体させれば環境把握が完ぺきにできるんじゃね?」という試みです。
よくある大会データなんかだと分布や勝率と言っても多くて128人、数十試合程度なものですが、今回のPKCでは2726試合のデータを基にして詳細なレポートを作成しています。
そもそもKCのためのレポートを作る目的で開催していますから、トーナメント形式の大会のおまけとしてのレポートとは質、量ともに大きく違います。
また、参加者には厳しい参加条件を設けています
具体的には、過去1年間のKCで上位500位以上に入ったことがある、もしくは直近のKCで400戦以上走った(=モチベーションが非常に高いこと)です。
この結果、1試合の質も保証されています。今回は、13名の金アイコン保持者と20名以上の銀アイコン保持者が集まった上、参加者の人数も60人を超えました。
やはり、実力者同士の試合とそうでない試合とでは結果が大きく変わるのが遊戯王です。実力者同士の試合だからこそデッキのポテンシャルを正確に計ることができるのではないでしょうか?
レポートでは各テーマの詳細な対面勝率の他、優秀な成績を収めたデッキのレシピを全て掲載している上、入賞デッキ毎の詳細な試合データも別途まとめています。
PKC参加者の中から毎回金アイコンが出ていますから、今回も世界最強のデッキが眠っているかもしれません。
前回のPKC参加者の中からも複数名の金アイコン、銀アイコン獲得者が誕生しました。
KCGTに本格的に取り組むのであれば、必ず手に入れるべき内容だと思っています。
実際にどのようなものなのかを詳しく知りたい方のために、前回、前々回のレポートを公開しておきます。これを見ればより優秀なレポートであることがわかるはずです。

分布


これは酷い
今回の分布はこのような形となりました。KCが始まる前からサラマングレイト一色です。
1強環境であったカラクリ環境や六武環境の時のKC3日目の分布がこんな感じでした。ちなみにまだKCは始まっていません。
直近の大会でもサラマングレイトは勝ちまくっていて、大会ベスト4すべてがサラマングレイトという事件も起きるほどに猛威を振るっています。
この分布は当然の帰結なのかなと思われますが、しかし一方で直近でメインボックスがリリースされ、ジャックナイツやインフェルノイドといった新顔が参入してきました。
まだまだリリースされてから日も浅く、研究が進んでいませんし両者とも十分なパワーを持っているので、もしかするとサラマングレイト一強の牙城を崩すポテンシャルをもっているかもしれません。
ポジティブな見方をすれば、これほど偏った環境であればサラマングレイトにさえ勝つことができればその時点で勝率50%を超えることができてしまうので、秘蔵デッキが産まれやすい環境ともいえます。
主要テーマの相性表からサラマングレイトに勝てるデッキがあるのか、しっかりと紐解いていきましょう。

これから下で公開するデータの数値についてですが参加者の入力ミス等によりデータに錯誤が生じている場合があります。
±3%程度で目安として見てもらえればと思います。

主要テーマの勝率と相性表

お買い上げいただきありがとうございます!それでは話を続けましょう。

今回の分布はこのようになりました。新弾で実装されたジャックナイツ、強化をもらったメタルフォーゼがサラマングレイトに大幅に勝ち越せています。
ジャックナイツは非常に優秀で、ギャラクシー以外の全テーマに互角~有利に立ち回ることができています。
分布上ではサラマングレイト1強環境でしたが、本番が始まると勢力図が大きく塗り替わっている可能性があります。
メタルフォーゼはサンプル数が少ないのでなんとも言えないところがありますがサラマングレイトには間違いなく有利そうではあるので少し触ってみたくなりますね。
インフェルノイドも可能性を感じるデッキではありますが相性表では少し奮いませんでした。とはいえ研究が始まったばかりのテーマですし、ジャックナイツかサラマングレイト、どちらかへの勝率を改善することができれば可能性がありそうです。

ギミックパペットも実はかなり熱いデッキで、サラマングレイト以外のすべてのデッキに有利に立ち回れています。もしもジャックナイツやメタルフォーゼなどの台頭でサラマングレイト一強環境ではなくなった場合、圧倒的勝ち組デッキとなれるポテンシャルを持っています
分布上ではサラマングレイト超一強環境のように見えましたが、実は蓋を開けてみると群雄割拠環境でした、といったパターンも充分に考えられそうですね。

1時間毎のシェア率の変化のグラフ

環境の変化を予測するためにPKCの各パートでの1時間毎のシェア率の変化をグラフにしてみたので確認してみましょう。


いちおう、サラマングレイトとジャックナイツの分布が反比例していて、それに追随してギミックパペットの分布も増減するといった相関が見て取れます。
どのパートもサラマングレイトは減少していく傾向にあり、本番ではやはりおもったよりも数が少ない可能性もありそうですね。
(とは言え困ったときに頼るのはTier1デッキですからごっそりといなくなることはないと思います。)

詳細な相性データ

※入力ミス等により相性表と一部錯誤が生じています。基本的に母数の大きい方を優先しています。母数の少ないデータは参考程度に見ていただければ
試行回数が少ないマッチアップは片側の対面をその他で省略している場合があります



今回は相性表に載っていないテーマの中にも勝率を出しているテーマがありました。
サイバースジャックナイツと彼岸ノイドは母数こそ少ないもののかなり良さそうな数字を叩き出しています。

特にサイバースジャックナイツはサラマングレイトに対して有利を取りつつも他対面もそつなくこなせているので非常に注目です。実際にPKCで何度か当たりましたが手数が多く、ワンキル力も非常に高くデッキのパワーの高さを感じました。

先後別勝率

まずは全体的な先後の勝率から

先攻超有利環境です。サラマングレイトが万能カウンターを、ジャックナイツが封殺盤面を組んでくる事を考えるとそれはそうと言ったところです。
参考までに前回の勝率を見てみましょう。

たった数ヶ月で随分と世界が変わりましたね。
リンクワールドの実装でデュエルリンクスも現代遊戯王の世界に着実に近づいてきたようです。この状況が続くようであれば手札誘発もそのうち実装されるんでしょうか。

先攻でキメてくる対面が存在する以上、何を使っても先攻のほうが勝率が出るようですね。
この観点からも後手の手数に長けているジャックナイツの強みが見て取れますね。

スキル別勝率


今回は久しぶりにスキルの自由度のあるテーマが存在したのでスキル別勝率も掲載しておきます。
サラマングレイトは絆の力一択、ジャックナイツも現状ではサプライズプレゼント一択のように見えますね。
インフェルノイドに関しては本当になんとも言えないですね。スキルよりも初手で煉獄の狂宴を打てるかどうかに比重がかかりすぎてスキルによる差が出にくいのかもしれません。

入賞レシピ


優秀デッキ

分布のわりには入賞デッキには様々なデッキが存在しています。
サプライズプレゼントジャックナイツやサイバースジャックナイツといった初見殺し系ジャックナイツの勝率が抜けて高いですね。使うにしても使われるにしても対策が必要だと思います。

まとめと展望

あらためてお買い上げいただきありがとうございます。
サラマングレイトにしか当たらない終わってるKCになるかと思っていましたが、意外とどうやら様々なデッキと対戦することができそうで安心しました。
特に上位マッチングでは独特のメタゲームが展開されそうな気もして今回のKCの結果は結構楽しみです。
個人的にはジャックナイツ系が現状では一番はやくて強くて間違えさせられる気もしていますが列の正しいケアパターン(自分もまだ完全に掴めてはいませんが)等が確立されると苦しくなったりするのかもしれません。
本番まであと4日、お互いしっかりと準備して本番に望みましょう!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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