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第2回PDCレポート

こんにちはkinghaloです。今回は、先日行われたPDCのデータのまとめが終了したので公開したいと思います。
PDCってなんぞや?という方に簡単に説明させていただくと、「デュエリストカップ前に数十人規模で勝敗付けながら無限にルームマッチをやってデータを合体させれば環境把握が完ぺきにできるんじゃね?」という試みです。
よくある大会データなんかだと分布や勝率と言っても多くて128人、数十試合程度なものですが、今回のPDCでは1000試合近いデータを基にして詳細なレポートを作成しています。
そもそもデュエリストカップのためのレポートを作る目的で開催していますから、トーナメント形式の大会のおまけとしてのレポートとは質、量ともに大きく違います。

レポートでは各テーマの詳細な対面勝率の他、優秀な成績を収めたデッキのレシピを全て掲載している上、入賞デッキ毎の詳細な試合データも別途まとめています。

前回主催者である私はPDCのデータを生かして世界26位になることができました。
また、デュエルリンクスにて行われている同様の取り組みであるPKCでは参加者の中から毎回世界10位以内、100位以内を排出しています。


デュエリストカップに本格的に取り組むのであれば、必ず手に入れるべき内容だと思っています。
実際にどのようなものなのかを詳しく知りたい方のために、前回のレポートを公開しておきます。

分布

分布はこのような形になりました。
対応力や安定感で前評判ではtier1であった烙印デスピアは5番手につけていて、代わりに現環境においては比較的先攻での制圧力が高いと言われているアダマシアが1番手に、ついでほぼ同率でふわんだりぃずとLL鉄獣が2番手につけています。
これには様々な要因が考えられますが大まかには直前に神碑が実装された影響で、神碑に弱い可能性があるデスピアが評価を下げ(実際のところはデータで見てみましょう)、その結果として神碑に強い無効系の妨害を立てられる制圧系のデッキやデスピアが苦手だったデッキや台頭した、ということだと思われます。

ただ、新弾が実装された直後に開催された企画であったため、実際のデッキパワーと前評判が一致しているとは限りません。
本当のところは烙印デスピアはこれほどまでに評価を下げてしまうデッキなのか、また神碑は本当に強いのか、主要テーマの相性表からしっかりと紐解いていきましょう。

これから下で公開するデータの数値についてですが参加者の入力ミス等によりデータに錯誤が生じている場合があります。
±3%程度で目安として見てもらえればと思います。

主要テーマの勝率と相性表

お買い上げいただきありがとうございます!それでは話を続けましょう。
SNS等で有料部分の内容が推測できそうな感想等を話すのは他の購入者の不利益に繋がりますのでご遠慮ください

今回の相性表です。召喚獣ルーンはぜんっぜんだめでしたね!!!
いちおうkinghaloさんが完徹している中で雑に回し続けていたから負けが嵩んで数値が下がった可能性もあるんですがそもそも強いデッキは雑に回しても勝てます。
研究が進むスピードが早く、妨害の当て所を理解されると脆かったですね。
本番で使わずに済んで助かりました。ありがとうPDC。
いちおうもう少し研究すれば勝てる気もして回していますがおすすめはしません。

さて、逆に罠型ルーンは結構やれています。
これには2点の要因が考えられますが、展開系のデッキが増えたことでそれに対応するメタである手札誘発の採用枚数が増えた結果としてメタをすり抜けた形になったこと、そしてもう一つはPDCは参加者が本番と違って無限ではないためある程度環境を読んでメタ札の採用を絞りやすかったことが挙げられると思います。
入賞レシピには罠型ルーンは存在していないので最も勝率の高かったデッキを掲載しておきます。

さて、話を戻しましょう。
今回の勝ち頭は圧倒的にふわんだりぃずでしたね。
ルーンと同様にメタをすり抜ける、更には現環境最強の誘発、ディメンションアトラクターを積めることが勝因でしょうか。
不利対面がほぼなく、全体面有利と言っていいと思います。
規制されてなおこの強さ。烈風の結界像禁止は営団であったと言わざるを得ませんね。
お作法の多いデッキなのでぶっつけ本番は厳しそうですが、ある程度回すことができる方はふわんだりぃず一本に絞っても良いのではないでしょうか。

アダマシアに関しては、相性表から見るに雑魚狩りは得意だけど本命には勝ち越せないといった印象です。
序盤は勝てても環境が定まってくる中盤以降は勝ち越しにくくなってきそうでトップデッキという評価はできなさそうです。
もちろん、使用者が一番多いデッキでは合ったので強い構築と強いプレイである程度ごまかしは効くのかもしれませんが数字上は積極的に使いたいデッキではありませんでした。

LL鉄獣はそれなりに良さそうではあるのですが主食がアダマシアである点が評価を下げていて、アダマシアが実際にはここまでシェアを伸ばさない可能性を考慮する必要があります。
烙印デスピアはふわん以外にはまあいける、と言った印象でこれは皆さんの評価通りではないでしょうか。
なに相手でもやれるという意味では使っても良さそうですがふわんの流行にだけは注意が必要です。

相性表から実際のデッキパワーを紐解くと(勝率ではなく有利対面の多さ、不利対面の少なさを重視しています。)

SS ふわんだりぃず
A+ 罠型ルーン(サンプル不足、大幅にブレる可能性)
A 烙印デスピア LL鉄獣
B アダマシア、その他展開系デッキ
F 召喚獣ルーン


といったところでしょうか?
ふわんだりぃずが流行った際のカウンターを考えるのも面白そうです。

詳細な相性データ

※入力ミス等により相性表と一部錯誤が生じています。基本的に母数の大きい方を優先しています。母数の少ないデータは参考程度に見ていただければ
試行回数が少ないマッチアップは片側の対面をその他で省略している場合があります

先後別勝率

まずは現環境では先後でどのくらい勝率に影響が出るのかを確認してみましょう。

先攻57%、後攻43%。先攻ゲーではあるのですが随分とマシになりました。
参考に前回のデータです。

アラメシアと抹殺3枚はやりすぎでしたね。数字上はコナミさんの環境調整は上手く行っているように見えます。
ともかく以下で公開するデータではこの平均勝率を超えているかどうか、で強さを判断しましょう。
先攻勝率60%はもう少し欲しいし、後攻勝率40%でもそこまで優秀とはいえない、ということです。

汎用カードの枚数と勝率の考察や手札誘発の期待値

各種汎用カードの採用枚数のちがいでどのくらい勝率に影響が出るのかをデータとして抽出してみました。
別のテーマでは誘発の役割が大きく変わってしまうため、同一デッキで横の比較ができるデータのみ抽出しています

無限泡影に関しては基本的には入れれば入れるほど勝率が出ていますね。
後手1で引いても仕事ができて回避しずらい最強誘発です。入れましょう。
一滴やわらしに関しては枚数による勝率の変化はそこまでなさそうに見えますね。
ガンマに関しては入れろ、とだけ書いてあります。入れましょう。
むしろガンマを入れたアダマシアだけのデータを見ると死ぬほど勝ち越していたふわんだりぃずに並んでいることになります。
デッキパワーの評価を改める必要があるかもしれません。

ついでに、40枚デッキと対面した際に採用されている誘発の期待値を出してみました。誘発の分布だと思っていただいて構いません。
ただし、ルーンは抜いているので実際にはもう少し誘発が飛んでくる頻度は低いかもしれません。

だいたい平均して13枚ほどの誘発が採用されていました。
初手の期待値は1.5枚くらいです。
注目するべきなのは驚くほどニビルの採用枚数が少ないということです。
これだけニビルが少ないと展開系デッキの通りが良くて良さそうです。

入賞レシピ


同じ方のふわんだりぃずが2度入賞しています。使うならとりあえずこの形から始めてみて良さそうです。
ドライトロンからは微かにダークホースの可能性を感じます

まとめと展望

あらためてお買い上げいただきありがとうございます。
とりあえず一つ言えるのは前回よりゲーム性は良くなったんだなあと言うのが数字から見えているということです。
本当に前回はコイントスに左右されるゲーム性だったので。
そういう意味では努力が報われやすい(逆もしかり)ということかもしれません。
個人的には自信満々で持ち込んだ召喚獣ルーンが爆死したので泣きそうになっているのですがあと1週間でなんとか答えを探したいと思います。
もしDCでルーン召喚獣を使っているのを見かけたら「こいつは勝ちを諦めたんだな」と笑ってください。
それでは残り5日間、お互いしっかりと準備して本番に望みましょう!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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